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温度差
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先日の雪化粧。





は、どこへやら。
明日はこの辺りの最高気温が14℃とか。
そんな日々の気温差も気になるわけですが、それよりなにより…



昨晩は僕の生活における唯一の情報源ラジオも、この話題で持ち切りでした。


アメリカ合衆国新大統領、就任演説。
全文和訳を活字で読みたいところですが、ひとまず要旨だけはつかめたところ。

ラジオニュースではワシントンの異常な盛り上がりをとにかくひつこく伝えていて、
映像がないゆえに、より凄まじい光景を想像してしまいます。

例えば、スパイク・リー監督の映画『ブラック・パンサー』や『マルコムX』。
思い返せば中学生の頃、海の向こうでの差別をどこか“フィクション”として観ていて、(実際はどちらもノンフィクションが下敷かれている)
そのなにもかもが、ドラマティックというか、大袈裟に描かれていることをとりわけ意識してはいなかった。
映画ですから、画面の中では当然の演出だと。

ここのところのアメリカの混乱や活況はなんだかとても気味が悪い。
日本での報道がよりそう思わせるのか、ちょいと芝居じみている。

でも、多分現実ってそういうものなんだろうな、とアメリカ市場の株価の冷静な反応を聞くにつけ思ったりもする。



温度差といえば、
実は今週末僕の暮らす県の知事選挙がある。
通知が送られてくるまで知らなかったのだけれど、もちろん票は投じるつもり。

が、困ったことに、候補者が分からない。
一切の選挙内容に関する情報がない。

新聞をとっていないから、存分にとはいかないにしろ選挙広報くらいポストに入らないものか、と待てどもなにもこない。
しかたなく今朝役所へ。

どうも、僕が諸々の事情から地区の組の活動に参加していないため、戸数に認められず、配付されなかったようで。

なんですか、それ。
腹が立つ。

確かに住民であり、税金も絞り出して納めているのに、この扱い。
というか、もし僕がこうして申し出ていなかったら、権利行使する機会を奪われていたわけで。


今回選ばれる知事さんが掲げ、実行してゆくなんらかの政策によって、まず直接的に救われるべき社会の最下層、末端の人々の多くはこんなようにして権利を権利としてさえ自覚することなく、うやむやにされて、ただただ厳しさに慣れることをのみ生きる術にしていかなければならないのだろうか。(特に東海圏は少し前までの好景気から一転、製造業が軒並み経営大不振にある。そんな時に、だ。)

少なくとも、この狭い県のほどほどの規模の市に住む僕が、ここ最近、候補者の熱を帯びた訴えを聞いたことはありません。
街も別段平静です。
本当に選挙なんてあるのだろうか…



日本の政治システムの内側にいる方々にとって、新たな層が政治に本気で興味を持ち、参政してゆくことは望ましくないことのようで、呆れと無力感に浸りながら、ワイドショー的なネタ程度にいじってくれていれば充分、とでも思っているのでしょう。

かつてのような活動をされては、と。




アメリカはもちろん、未だ政治的な暴動の起こるドイツや、クーデター続発の東南アジアを見て、ほんの少し悔しさのようなものが沸くのは僕だけだろうか。
by aji-kyuu | 2009-01-22 23:52 | 考える | Comments(0)
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