<< 舌とわたし 僕を作ってきた作家達・2 >>
日が暮れるのも少しずつ遅くなってきたこの頃。

今日、ちょうどそんな時間
工房の東に向いたすりガラスの窓の方へふと顔を上げると
なんともいえない青、一色。

わ、
思わず口に出してしまいました。

こういうの、写真に撮ってしまうのは好きでないので想像にまかせたいのですが、
本当にやわらかくて、静かで、ほのかに切ないブルー。

サイレント・ブルーとか云ったっけ。

しばしそんな青に自分を浸して、ぼんやりしてみました。


「ブルー」で思い出したこと。
デレク・ジャーマンという映像作家の映画『Blue』。
この監督の遺作となった作品。

全編が画家イヴ・クラインに捧げたというブルー一色。
映像はそれのみ。
そこに語りや音楽がかぶる、というもの。

幸いなことにこれを観たのが大学の大きな講義室。
しかもスクリーンにプロジェクション。

スクリーンからは青の照り返し。
染まる教室。
僕も染まる。


あの時の水に浸っているような感覚に似ているなあ、と。

翻って、
デレク・ジャーマンが云わんとした「死生観」っていうのは、
こういうことなのかもしれないなあ、なんて。
一寸先は闇なんかじゃなくて。



こんがらがったまま携えて、何年も経ってから不意にほぐれたり。
そういうことって結構ある。
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by aji-kyuu | 2009-01-27 22:41 | 考える | Comments(0)
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