先日の東京滞在中、かねてからじっくり話しておきたかった学生時代の友人が参加している展示会に
タイミング良く顔を出すことができた。 そしてまたちょうど良く、その友人が会場につめていて、とても十分とは言えないけれど その彼女が考えていることの端っこを手繰ることができるくらいに話すことができた。 彼女がしていることは、現状デザインとかいわれる範疇の仕事。 今だから言えるけれど、学生の頃はデザインという言葉からして、正直好いていなかった。 自分が在籍していた映像学科が「デザイン系」に振り分けられることについて、本気で嫌だった。 友人にデザインを志向している人がたくさんいたにもかかわらず。 そんな僕は今、陶器を、生活道具を作っており デザインのアプローチからものづくりのユニットで活動する先述の彼女のような人にも 違和感なく同調できるようになった。 やっぱり。 そこに驚きはもうない。 デザインであれファイン(アート)であれ、工芸であれクラフトであれ、ある種のビジネスですら ありとあらゆる分野が、もはや僕の中では同じ地平にあるのかもしれない。 とまで思うほどに、それらが単なる手段でしかないことを今は実感している。 どの方法をとるのかは、ものすごく重要だけれど、 もっとずっと重要なのは方法にこだわることではなくて、どのアプローチをとればその目的が達成できるのか。 むしろ目的への自覚さえあれば、形がどうであれ、たとえ遠回りでも、ちゃんと辿り着くことができる。 きっとできる。 なんだろうか、この根拠のない自信。 でもどうも確からしい。 来週末から愛知県瀬戸市のギャラリーくれいにてイベント企画しています。 昨年9月に開いた上映会の第2段。 ご好評いただきつつも、 制作者自身は このプロジェクトの可能性を まだまだ十分に掘り下げきれていない と感じています。 まずは積み重ねていくことで、 次のステップが見えてくるのじゃないか と期待して。 今回のお二方も、 この尺では足りようはずもないくらいに 膨大で深大なものを背負って 作っています。 そんな中で作り出されてくる数々は、 ちょうどこのドキュメンタリー映像と同様に、 いわば一つの記録です。 凝縮された生の記録。 そうしてものを愛でることの、豊かさ ってきっとあると思います。 そう考えるきっかけになれば、と夜は編集に勤しむこの頃です。 会期中の土日は僕安達も会場におりますので、ぜひお越しください。 わずかな時間でも、映像をネタにおしゃべりできたら嬉しいです。 よろしくお願いします。
by aji-kyuu
| 2011-03-09 23:04
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