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内に内に、からひとつ先へ
昨日、愛知県瀬戸市のギャラリーくれいで行われていた「方々の豆皿 セト@瀬戸 展」が終了しました。

出展はもちろん、今回のこの展示会は僕自身が企画、主導させていただいたものでした。

“好み”というものはあるのだけれど、それを差し置けば
“いい仕事”をしていらっしゃる方はたくさんいて、
それぞれがそれぞれの物語の中で、哲学や想いを様々な形に映している。
そういったことを、言葉だけでなく現物によって示し、紹介しようという試みだった今回。


作家一個人としても、人と人をものを通して媒介するショップオーナーとしても
大変勉強になった企画展でした。


お越しくださいました皆さま、いろいろなお話をしてくださいました方々に
感謝しております。

ものはあくまでものに過ぎなくて、人と人との関係の結び目にあたるものであったり
あるいはときにズレを意識させる中位点になったり、緩衝剤になったり。

もの自体では特に力は持ちえなくとも
そういう、なにかしらを生じさせるきっかけをもたらすことが
僕ら作家の仕事。



さて、今週金曜からは神奈川県の大磯で 「日本家屋で珈琲を」に出展。
19(土)には会場、ジェル・アーキテクツに在廊しています。


そして翌週末には


「国際陶芸フェスティバルinささま」
に参加します。



世界各国から13名の陶芸家を招聘し、このイベントのディレクターでもある道川省三氏ら、世界的に活躍されている日本の2名を加えた15名のワークショップ、レクチャーなどをメインにした日本初の国際陶芸フェスティバル。

僕ら日本や韓国の若手作家も屋外テントにて展示スペースをいただきます。


まずは招聘される15名の仕事が素晴らしいです。

日本ではあまり日の目を見ない造形的な、アートの文脈での陶芸のワールドワイドな今を牽引されている方達だから、
当然ものの巻き起こすであろう力は、写真からも容易に想像できるほどですし、
しかもそれらが、ワークショップやレクチャーによって目の前でご本人によってほどかれていくのです。

なんとも贅沢な。



テント出展の若手も面白い仕事をされている方がたくさんいらっしゃいます。

残念ながら現在のこの国では、いわゆるコンペ以外でまともに若手のセラミックアートに触れられる機会はほぼ皆無で、
作り手側の欲求と観手の興味が上手くマッチングされていない節が、確かにある。

そこを繋ぐきっかけとして、こういったイベントが生まれ、育つことは双方にとって絶対的にプラスだと思われます。


ギャラリーでは気が引けるし、コンペ展示ほどものものしくも観たくない。
そんな方にはお勧めのフェスティバルです。



また、会場は山村の旧小学校。

気持ちの良い環境での開催です。


小旅行気分で、ぜひぜひお越しください。


以下詳細です。


「国際陶芸フェスティバルinささま」International Ceramic Art Festival in Sasama

2011年11月26(土)、27(日)
島田市山村都市交流センターささま(静岡県島田市川根町笹間上394番地)

ICAF HP



* なお、ワークショップやレクチャーのみ有料チケット制です。事前予約も可能。詳細はイベントサイトまで。



またこのイベントに関しては後日追記します。
by aji-kyuu | 2011-11-15 23:38 | 案内 | Comments(0)
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