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うつわで食べるということ
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安達健 陶器展

2015.9.12(sat)-21(mon)
11:00–19:00
knulpAA gallery(東京都練馬区)

○ 16(wed)休み
○ 最終日は16:00終了
○ 作家在廊日 9/12,13,14,19,20,21
○ 草木花スタイリング 小林真夕



毎年この時期に開催させていただいている東京個展。
今回で5年目になります。

店主町田さんとは、互いに瞬発力は欠くものの
少しずつ、地道に考えや思いの交換をさせていただいてきました。
そういったものが積み上がってきた感のあるこのところ。
当然ながら、展示会の充実もご期待いただけそうです。


今回は昨年のknulpでの個展から発表していますグレーの長石釉シリーズからアイテム数を揃え、
定番となっている緑灰釉に角ものも用意しています。

また、新たに手に入った灰による穏やかな淡い黄の釉ものもリリース予定。
上画像DMのものはその試作品です。


そして今回は僕の仕事を“やきもの”という側面からはもちろん、“うつわ”という側面から思い、考えていただくべく企図しました。
その意味をより深く理解していただきたい、とのことから
初めて「ギャラリートーク」をセッティングしました。

ギャラリートーク 「うつわで食べるということ」
9/12(sat) 17:00-
参加無料、途中入退場自由



普段僕が使っている素材や道具の紹介はもちろん、
タイトル通り、うつわ、とりわけ食器の側からのもの作りについて、考え方、あるいは日頃考えていることをお話ししたいと思っています。

僕ら作家にしてみれば、どうしても陶(やきもの)の切り口で語りがちな陶器。
それをあえて、盛る料理やその素材、文化的背景などにも踏み込んで、器(うつわ)として提示し直してみます。

ともあれまだまだ道半ば、駆け出しの僕の考えることです。
この機会に意見を交わし、今あるべきうつわ観を編み上げ、共有するきっかけにできればと願っています。



陶磁器を含め、食と食にまつわるものごとは
現代、表面的にはあまりに多様でありながら
その一方、内面的には不自然なほど均質化しています。

そうなってしまった背景には、食を下支えしてきた料理人、食材の生産者、道具の制作者など一種の専門家が
食の内面についてをおろそかに考えてしまっていた、
そういったこともあるのかもしれません。
その反省に立って、陶器の作家としての僕はこういったことに取り組む覚悟を年々深くしております。



とまあ、なんだか難しいことを行うように聞こえそうですが
別段普段の食事のあれこれを器作りの立場から提案させていただくだけのこと。
気構えず、覗きにいらしてください。

よろしくお願いします。
by aji-kyuu | 2015-08-23 20:35 | 案内 | Comments(0)
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