人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 食べごとのそれぞれ 盛ることの楽しみ >>
重ねる食事に向き合う
重ねる食事に向き合う_b0156116_11193528.jpg


安達 健 陶器展

2017.9.8(fri.) - 17(sun.)
11:00 - 19:00
  

* 13(wed.)休み。
* 最終日16:00まで。


knulpAA gallery(東京都練馬区石神井町1-21-16)



港町に住み始めて一年が経とうとしています。

器を作るという仕事も、夫婦二人での生活も
落ち着くには十分と思われる時間を過ごしながら、
しかしそれぞれに、嬉しき事も、悩める事も、さざ波のように休みなく打ち寄せ
凪いだ一日は一向に見当たらないまま、また、秋の石神井個展を迎えようとしています。

そんな慌ただしき日々を送っているのは、なにも僕だけではないでしょう。
皆、それぞれの場所でそれぞれの時を、右に左に揺られ揺られつやり過ごしていることと思います。

その中でも、我が家について唯一自信を持って言えることは
「食事の充足」。
もちろんさして特別凝った料理を食べているわけでもないし、
強いこだわりを持った食材を使っているわけでもない。
ただ、ささやかに、つつましやかに、ちょっと時間を掛けて、ほんのちょっと手間を掛けて
飯と汁と菜を二、三品。
そして、日毎、品毎に取り合わせる贅沢な器たち。


冷蔵庫が心許なくて質素に済ます日もある。
帰りが遅くてスーパーの惣菜に頼る日だってたまにある。
でも、器でもって「食事の充足」は支えられる。


少なくとも僕はそれを信じていますし、本展はそれをお伝えする機会と捉えて臨もうと思っています。



重ねる食事に向き合う_b0156116_14205087.jpg

いつもの食事。当たり前の食卓にて。
冷蔵庫に残る煮ものでも、昨夜とは少し違った姿に盛り付けたい。
道すがら買って帰った揚げものでも、それに合わせて盛り替えたい。

日々を重ねる器づかい。


重ねる食事に向き合う_b0156116_14265011.jpg

ちょっといい日の食事。少しばかりしつらえた食卓にて。
季節の変わり目を慶んで受け入れるために、旬のものを品良く盛り付けたい。
あの人の生まれた日をささやかに祝うために、好物を丁寧に盛り合わせたい。

その日を持ち上げる器づかい。




なお今回、展示会の開催に際し特別企画を用意しました。


ーーーーーーーーーー

「盛る楽しさを伝える食事会」

9/9(sat.)17:00-
たべものやITOHEN(石神井町2-13-5)
参加費 ¥3,240
10席限定 完全予約制

本展のテーマ「盛ること」に着目してDELICATESSENとEAT-INのお店ITOHENのお料理を
私安達が展示しているものと同じ器に盛って、ささやかにもてなす重陽の食事会。

*ご予約方法、イベント詳細はknulpAAのHPにて。

ーーーーーーーーーー



さて、本展示会の中身ですが
最近注力している小さめの銘々皿鉢を中心に、緑、茶、黄の定番の灰釉ものや
今回新たに淡緑と名付けたすっきりした灰釉、
昨年までのグレイッシュな長石釉に加え、紫がかった粗土の長石釉ものも準備しています。

相変わらず食器を軸に据えて、酒器や花器もいくらか。

安達の在廊日は、9/8,9,10,11,12,15,16,17の八日間。


どうぞよろしくお願いします。



cooked by ITOHEN photographed by TAKEHANA Yasushi
by aji-kyuu | 2017-08-16 23:11 | 案内 | Comments(0)
<< 食べごとのそれぞれ 盛ることの楽しみ >>