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春を追っ掛け海風背負って
大型連休の足音が迫ってくるこの時期。
以前は大きな大きな益子の陶器市に、荷を満載にした車を時に寝床にしつつ、一週間にわたって参加していたのですが、
あの広場に出展しなくなってから早2年近くとなりました。

そんな今年はひょんなことから、益子在住の建築家で文筆家、町田泰彦さんからのお誘いで
規模は小さく、期間もたったの3日間だけの
言うなれば「陶器市の裏面に位置するイベント」に参加させていただけることになりました。

かの益子町のお隣茂木町を拠点に活動する雨余花さんらが中心となって、今年初めて開催されるこのイベント。
どのような場、どのような時になるのか?
僕にも正直分かりませんが、予定調和な市にはない「何かが有りそう」。そんな気がします。
だから僕は楽しみなのです。




「陶器市からいらっしゃい & Drive Inn Motegi Bar」

開催 / 2016年4月29日[金]ー5月1日[日]
時間 / 11:00 ー 16:00ぐらい
会場 / ドライブイン 茂木・栃木県芳賀郡茂木町町田21

参加陶芸家:
安達 健・徳山久美子・成田真澄・成井窯・二階堂 明弘
参加農家:
大内明美・大越敦夫・生井賢一・生井ソノ子・生井ミイ子
参加料理:
雨余花・黒猫館・キッチン二階堂・Serendip(パン)

問い合わせ / Tel. 0285-81-5006[雨余花]



横浜で焼き上がった新作と、とりあえずのところ思い付ける限りの趣向を、
やっぱり車に詰め込んで、海辺から春の山に走らせて行きます。

久しぶりにお会いできる方もいるかな。

喧騒から離れ、のんびりゆったり過ごしましょうよ。

よろしくお願いします。






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by aji-kyuu | 2016-04-26 21:41 | 案内 | Comments(0)
茶事の向こうに見えるものこと
久方ぶりのご案内です。


少々無理矢理な感は否めないものの、仮の工房で陶器作りを再開して、半月が過ぎました。
やっていることは岐阜の頃とまったくに変わらないわけですが、自然心持ちの違う横浜で
土を叩き、捻り、焼いた器がようやく表に出せることになりました。

今回は以前から参加している勉強会絡みの企画展。


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茶事の器展 生活から茶事の器へ

平成28年4月21日(木)〜25日(月) 会期中無休
10時〜20時
鶴の茶寮(千葉県東金市)


「普段ついつい無意識で済ませてきた事がどうしてこのような状態になっているのか、本来はどうであったか」
を見つめ直そうと立ち上げ、2年半続けてきたうつわ勉強会基と、
全国を飛び回ってきた茶事専門料理人半澤鶴子氏共同企画の今回。
基が取り組む主要テーマである、茶懐石の器の展示会です。

日本料理の最もフォーマルな形式、茶懐石について
資料を漁るところから始まり、造詣の深い方によるレクチャー、ディスカッション、そして茶室や料理店での実体験。
これまで勉強、研究を重ねてきました。
その成果です。


陶器を作ることを生業としている僕らの中には
陶芸という分野における技法や歴史的な部分について熟知する、いわゆる「やきものマニア」たる人が大勢います。
かく言う僕もその一人に含まれるかもしれません。
けれど意外にもそのもう一方の縁にあるはずの食器、器についてをよく解っている人は驚くほどに少ない。

例えばサイズ感。
当たり前のように毎日触れ、使っているものゆえ
セオリーだとか経験的なところから、自ずと知っているような気になっているのだけれど、
はたして本当に解っていると言えるのか。
陶の専門家であると同時に、器の専門家と名乗る以上、そこが気にかかる。

「知っている」と「解っている」との間には天と地ほどに大きな隔たりがある。
それだけは解っているから。

そういったわけで僕は勉強会に参加し、「うつわのスペシャリスト」にならんと、ここ数年努めているのです。


こうした活動に力傾けていると、誤解もされがちですが
作家安達健はけしてお茶や割烹の器に軸足を移そうと図っているわけではなく、
どちらかと云えばむしろその逆で、
家庭の食卓にこそ、今その専門知識や知恵、裏付けを改めてセットアップすることが必要に思われ、
その思いは日毎増してきています。

副題に「生活から茶事の器へ」と付けていただきましたが
本展ではその逆さまアプローチ、茶事から毎日のごはんを見遣るような、そんな視座でもってお越しいただけたら
個人的にはとても嬉しく思うのです。
もちろん、その目に応え得る懐石の器を並べるべく、窯を焚いている今現在です。


会場は東金。
首都圏からは多少距離もありますが、春の小旅行気分で足を伸ばしてもらうだけの価値はある展示会になるかと思います。
当日は半澤鶴子さん調理の点心も¥2,000でいただけます。
盛られるのは僕ら出展者の器。
華美ではないけれど、手と心が十二分に掛けられたお料理をいただけることと思います。
また、庵主半澤さんとお話しするだけでも、何か背すじが伸びるような、胸がすくような、
明日への力をもらえるはずです。

茶寮での展示会ではありますが、お茶に詳しい方もそうでない方も歓迎です。
ご興味持っていただけましたら、ぜひお出掛けください。


*安達健在寮日 4/21(木)、23(土)、25(月)




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by aji-kyuu | 2016-04-14 09:17 | 案内 | Comments(0)
何よりもまずあらためたい
横浜に移って、ひと月が経ちました。

年越しがあって、荷解きがあって、まずはここでの生活を組み立て直す様々があって、
まだひと月!というくらいに盛りだくさんだった日々。

懸念の工房は未だ整っておりませんが、本年最初の企画展への参加です。



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ごはん茶碗と漆のお椀展
2016年2月13日(土)〜2月21日(日)
11:00 – 19:00(最終日17:00終了) *2/17はお休み
knulpAA(東京都練馬区)

愛着あるうつわで食べる食事は美味しい。
食卓を楽しくする企画展第一弾。
まずは和食の基本となるごはん茶碗と漆のお椀をご紹介します。



毎年個展でお世話になっているknulpAAさんでの企画。
もともとは文具を含めた雑貨やインテリアに強みを持っていた店主さんですが、
ここ数年いろいろなご縁から、生の基本にある食や器に興味が向いてきていらっしゃるようで
毎回今昔の食器についてをとりとめなく話し合ったりしています。
満を持しての『食卓を楽しくする企画展第一弾』という今回。
工房移転のタイミングでしたので新作はありませんが、
飯碗担当の一人として定番を数点出品させていただきます。

僕自身、幾度かに分けた引っ越し作業の中で、最後に閉じ最初に開けたダンボールは衣服と食器のものでした。
場所が変われど、使い続けた器は体の一部のように離しがたく、使い直せばやはり心地良いもの。
逆に言えば、心機一転を狙って器を新調することは、引っ越しにも匹敵する変化を及ぼすのかもしれません。
とりわけ日本文化では属人器としての意味合いが根強い飯碗、汁椀。
我が暮らしを省みてみる意味でも、この展示会は良き機会になることと思います。

ぜひお出掛けください。


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by aji-kyuu | 2016-02-02 17:46 | 案内 | Comments(0)
最後を末永く
すでに始まってしまいましたが、遅ればせながらの大切な展示会のご案内です。


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ギャラリーくれい last exhibition
永く使えるカップ展

2015年11月14日(土) − 12月7日(月)
11時 − 17時

ギャラリーくれい(愛知県瀬戸市)

【出展】
安達健 阿部未来 一久堂 栂尾しづく (以上運営メンバー)
阿部恵里 上松香織 大澤奈津子 岡山富男 伊藤千穂 大森健司 加藤輝雄
河内啓 熊本充子 クロノユキコ 小林由依 柴田礼美 白石陽一 白木千華
城田渚 新道工房 鈴木ツギオ 鈴木はづ 高橋奈美 田村文宏 豊島Pさとこ 野口淳 野田里美
野村晃子 野村絵梨花 野村佳代 長谷川由香 一星(ガラス) 深谷仁美(ガラス)
堀江まや 前田薫(ガラス) 道川省三 望月万里 安江洋 羊歌窯 横田和憲 渡邊亜紗子
お菓子作家 dolcemente(a)



このブログでも幾度も展示会のご案内をしてきたかと思いますが、
僕安達が作家仲間と運営してきたギャラリーを、本年末を持って閉店することにいたしました。

皆で悩みに悩んだ末の決断。
その最後に相応しい、大きく、濃い内容の展示会を企画。本日より開催しています。

これまで30年余に及ぶギャラリーの運営に携わってきた方々。
これまで数々の企画にご協力してきてくださった方々。
全国あちこちの作家へお声掛けをして、総勢42組の展示が実現しました。


以下は、僕の中で大きな意味を成した場であった、ここでの最後の展示会に際して
会場でも掲示させていただいているテキストを引用させていただきます。

いつもながら長文ではありますが、お店へお越しいただく前にお読みいただけると幸いです。



ギャラリーくれいは僕にとってどんなところだったのか。

そもそもくれいの成り立ちが一般的なお店と大きく異なるのは確かなことです。
作家たちが自ら共同で立ち上げ、運営してきたギャラリーショップ。
例えば、所在するその土地に根差したお店だったり、
あるいはオーナーの一定の思想信条、価値観に裏打ちされたお店だったり、
たいていの場合、お店というところはそのいずれかに立脚するものです。
売り手と買い手の真ん中に建てられるものが「お店」とするなら、当然その間を取り持つ理解が必要で、
それにはおよそ2パターンあるのです。
ただし当のくれいは、そのいずれにも該当しないように思っています。

くれいはもちろん、瀬戸というやきものの町に在り、そこでやきものを売っています。
また、作家というある種独特の考え方で生きる人々によって長く運営されています。
その意味では2つともの要素を十分に含んではいるでしょう。
けれどくれいの本質は、それらを軸にしていません。

言うなればくれいは、人と人との関係に深々と拠っています。
実際には生まれも育ちも異なる他所者同士で、価値観も制作スタイルも違った作家たちが
それぞれにひょんなことから集い、縁を結び、
人間として関われるかどうかという一点においてのみ繋がって、お店という形を成しています。
それは広義の「家」のような存在かもしれません。
ゆえに本展のように、地域もカラーも富に富んだバラエティが実現するのです。

インターネット周辺で紡がれ、より深く、より細かに関係が区分けされる現代において、
いわば後進的だし、合理性には乏しいように思われるそういったくれいの繋がり方は
むしろ今になってとても貴重で、とても大切なことのようにも思っています。

個人でものを作るという意味において「オリジナリティ」が最も重要視される中で、
「違うなあ」と思わざるをえない人々と、強制される理由もないままに、
切り分けるのではなくあえて関わり、おぼろげにでも何らかの共有できる解を編み出していくということ。
その努力。
そしてその面白さ。

作家として第一歩を踏み出したここで、そういう機会に恵まれたことに
今僕は感謝しています。


もの作りは結局のところコミュニケーション活動です。
自己が他者と交わる術として、太古より積まれた営為です。
そのことの困難と喜びを、体温と人間臭さのうちに味わわせてくれたのが
僕にとってのギャラリーくれいでした。


くれいがなくなってしまうのは時代の情勢からして致し方無いのかもしれませんが、
こういった雑多にして豊穣な繋がりの場はきっと未来にも必要だと思いますし、
わざわざ声高にならずとも、時が来ればそれこそ自然な形でまた立ち上がるものだと信じています。
今回の決断が、いつか起こりうるその新たな誕生の端緒となってくれたなら、
そう願って、ギャラリーくれいを一区切りさせていただきます。

長らくのご愛顧、本当にありがとうございました。



会期中、僕安達の在廊は
14(土)、15(日)、22(日)、12/5(土)

くれいについてもいろいろお話しできると嬉しいです。
よろしくお願いします。
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by aji-kyuu | 2015-11-14 21:21 | 案内 | Comments(0)
小さきうつわを
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四寸皿 展

2015年 11月6日(金)〜14日(土)
11:00~19:00 (最終日17時まで)
会期中無休
うつわParty(東京都目黒区駒場)

安達健、志村和晃、平厚志、長谷川奈津、古川桜、山野邊孝




最近は様々な展覧会で大きめの器が好まれます。
七寸から八寸といったところ。
卓の真ん中にどかっと容れたり、あれこれ盛り合わせたり。
その便利さや、彩る楽しさはよくよく分かっているつもりです。
ただ最近の僕はそれに反して、小さき器に目が向いています。

四から六寸の皿や鉢。
色々なものを少しずつ、だったり
銘々に盛り分けたり。
その食材に合った調理。
その料理に合った器。
あるいはその相手に合わせた盛り付け。
そんなどちらかと言えば古風で非効率的な考え方は、その実この国の風土に根ざしたいわゆる和食の文化だと思うのです。

先の個展でもそれを一つのテーマにしていました。

そこにきて、この企画への出展。
考えは深まります。


今回は皿に絞っているので、
取り皿、醤油皿、おつまみ皿に漬物皿etc...とのことですが
僕の他5名の力ある作家さんの四寸が集まりますので、
小さきうつわの意義や魅力を知る良いきっかけになるものと思います。

住宅地に溶け込む、けして敷居の高くないお店ですので
ぜひぜひ足をお運びください。


ちなみに画像中僕のうつわは左下。茶灰釉のもの。
よろしくお願いします。
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by aji-kyuu | 2015-10-31 23:04 | 案内 | Comments(0)
座して居る
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フィールドミュージアムSA・NU・KI 2015
― 工芸とまち並みを巡る展覧会 ―


会期:2015年 11月6日(金)、7日(土)、8日(日)10:00~16:00
会場:引田のまち並み(讃州井筒屋敷・旧山田医院・笠屋邸・煙突広場・商店跡・旧松村医院・吉原邸・山本醤油)
オフィシャルHP


昨年初めて参加させていただいた、うどん県香川の風情あるまち並みを舞台にした同時多発形展覧イベント。
今年も呼んでいただけることになりました。

蔵、漆喰白壁、板塀、瓦屋根。人間のサイズに合わせた家並み、道幅、スケール。
そういったまち並みの美しさ、懐かしさ、新しさはもちろんのこと
このイベントは個々の展示のクオリティの高さが最大の魅力だと思う。

ネットや雑誌を主にしたメディアで取り上げられる物や人はどうしても同じようなところに限られてしまう昨今。
特にここ数年はその傾向がより顕著に、増幅スピードも恐ろしく上がっているように思われます。

ただ、物はそもそも変わらぬ日常の中で、当たり前ではあるけれど、人によってその人のペースで生まれていくもの。
その前提を再確認できて、なお「此処にも確かにあるんだ」という“当然”に嬉しくなる。
去年はそういった刺激の場となりました。

ものを作る人はもちろん、
今できているかはともかくとして、日常に美的な「よろこび」を投げ込みたい方は
ぜひお出掛けください。

今年は12会場20作家。
展示と合わせ、多くの会場で作品の販売もされます。

僕安達の展示場所は讃州井筒屋敷・離れ
今の自分にぴったりとも言うべき、正しいスケールのお座敷です。
多様なうつわにて座敷をしつらえる、そんなイメージでのぞみます。
もちろん3日とも会場に居りますので、よろしくお願いします。

「座辺身辺」。
最近友人に教えていただいた、今しっくりくる言葉です。


晩秋の讃岐ですから、食も本当に楽しみ。
昨年は牡蠣に鰤に。
朝はうどん。

この時期の旅行に最適な四国。
お待ちしています。
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by aji-kyuu | 2015-10-27 19:42 | 案内 | Comments(0)
体感こそ
少し先になりますが、日頃お世話になっている瀬戸の森の食堂庭禾さんにてワークショップを開催させていただくことになりました。


以下、ご存知ないという前提でご説明します。

今回トライしていただくのは、一般のやきものより低い温度で即席に焼く方法「楽焼き」
燃え盛る小さな窯の中に作品を入れて、数分後に窯の蓋を開け、熱々のところを取り出します。
普段は目の当たりにできない、焼くことによる科学変化を体で感じとることができる貴重な機会です。
 
ワークショップの最後には、その焼きたての器を使って庭禾にてお茶をいただきましょう。
 

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具体的に。
2種類の色の土による素地(すでに器の形になっています)、4種類の釉薬の中から
ご自身で好きなものを選び、それらに釉薬を施すところからやっていただきます。
その後は窯の様子を見ながら、タイミングを見計らって作品を入れて、出して。
ご自身の加減によって、その時その場でしか作りえない「楽焼き」の器ができあがります。
 

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自分の手の触れたものが、目の前の窯というハコの中で大きく変化して、
それに自分の手が再び触れて新たな何かが生まれる。
その感触は一番原始的な感動だと思います。
庭禾にて初冬の午後、一緒に火を囲み、テーブルを囲みましょう。
 


『にわかやきもの教室 −楽焼きワークショップ−』
 
【日時】 2015年11月21日(土)13:00~17:00  *受付 12:45~
【講師】 安達健
【作る物・内容】 小カップと豆皿、土2種類・釉薬4種類
【参加費】 4,000円(おやつ&お茶付き)*自分で仕上げた小カップと豆皿をお持ち帰りいただけます。
【参加定員】 10人
【対象】 高校生以上、経験不問
【持ち物】 軍手、タオル、熱やススで汚れてもよい服・靴をご用意ください(ニット製品×)
【場所】 山水ラボラトリー内 庭禾(瀬戸市穴田町291)*駐車場あり
【お申込み方法】 下記のお申込み先まで以下の内容をご連絡ください。
1.参加する日程 2.お名前 3.電話番号 4.メールアドレス 5.参加人数
 【お申込み先】 下記アドレス・TELまでご連絡ください。
mail info☆niwakalife.com  ←☆を@に変えて送信してください。
TEL 090-1667-0178(堀田)
 
☆少人数制となっております。直前のキャンセルは、できるだけお控えいただきますようお願いいたします。
☆お申込みは安達(090-1742-8748)へしていただいてもOKです。このブログへのコメントでも可。

 


この食堂庭禾の主、堀田麻衣子さんは本当に気持ちのよい料理家さん。
いい素材を最小限のアプローチでちゃんと料理に昇華してくれる確かな腕と舌ばかりか、
人としても、穏やかながら時に芯の強さを垣間見せる素敵な方。
これまで一緒にイベントを運営したり、瀬戸では度々頼ってきました。
また、なにより僕にとって大切な場を演出してくれた恩人。

なのでこういう形で関われることが、シンプルに嬉しい。

今回のワークショップへの参加はもちろん、食堂へもぜひお出掛けいただきたいです。
ロケーションも四季それぞれに味わい深いはずです。
営業日を確認してからどうぞ。


ではご参加お待ちしています。
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by aji-kyuu | 2015-10-19 20:59 | 案内 | Comments(0)
この秋を喫す
もうすでに水道の水は手を冷やし、
布団は厚くなりました。

秋が深まってきています。


そんなお出掛けシーズン。

二件の展示会に参加します。


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パンとスープをたのしむうつわ 展

2015.10.22(thu)-27(tue)
11:00–20:00
酢飯屋 水道ギャラリー(東京都文京区)

参加作家:安達健/岡崎慧佑/岳中爽果/前田直紀/加藤育子
主催:うつわ謙心


毎度お馴染みの酢飯屋さん。
ここ数年この時期に恒例となっている、うつわ謙心さん主催での同様のメンバーによる企画展です。

そろそろスープが恋しい季節となってきました。
もちろん僕ら作家の器を使ったランチも限定でご用意いただきます。

我ながらパンや焼き菓子なんかが一番似合うのじゃないかと思っていた灰〆シリーズと、
参加作家のお一人である木工家加藤育子さんのお宅からいただいた薪ストーブの灰を釉にした黄灰釉シリーズを出品します。

実はこのメンバー、昨年のこの時期は大磯でのイベントにて展示会させていただいてきました。
今年から場所を変えて。

一方その大磯でも‥

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TOKAI4陶芸展
おまっちゃしましょ@大磯vol.2


2015.10.23(fri)-25(sun)
10:30–18:00
東光院(神奈川県大磯町)

出展作家
安達健/安藤志保子/石黒剛一郎/伊藤千穂/岡山富男/加藤輝雄
河内啓/竹下努/遠野秀子/野田里美/前田直紀/正木渉

コーヒーや紅茶のように日々の暮らしでお抹茶をいただく。
そんな時間を楽しむためのうつわを提案します。
奥深いお茶の世界、その入口の入口。
まずは気軽に「おまっちゃしましょ」。



この展示会は秋の大磯に定着してきた感のある大磯うつわの日の中での展示会。

内容は以前常滑でも企画展示した「おまっちゃを楽しもう!」というもの。
今回のメンバーはユノネホウボウからのセレクションです。

僕は少なくともこういう機会でないとできない姿勢で取り組んでいます。
それがおそらく成果として見せられるかと。

大磯の風情あるまち並みを歩いて、老舗や旧家史跡を会場とした展示やイベントをのんびり巡る。
もちろん美味しい地のものもそこここにあるところです。
僕らの展示会場東光院では、土曜に実際の器を使ってお抹茶を喫することもできます。
ちょっとした旅行がてら、秋を感じにいらしてください。



ちなみに二件での安達の在廊は以下。

「パンとスープをたのしむうつわ」  24(土)
「おまっちゃしましょ」  23(金)、25(日)


よろしくお願いします。
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by aji-kyuu | 2015-10-10 22:49 | 案内 | Comments(0)
うつわで食べるということ
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安達健 陶器展

2015.9.12(sat)-21(mon)
11:00–19:00
knulpAA gallery(東京都練馬区)

○ 16(wed)休み
○ 最終日は16:00終了
○ 作家在廊日 9/12,13,14,19,20,21
○ 草木花スタイリング 小林真夕



毎年この時期に開催させていただいている東京個展。
今回で5年目になります。

店主町田さんとは、互いに瞬発力は欠くものの
少しずつ、地道に考えや思いの交換をさせていただいてきました。
そういったものが積み上がってきた感のあるこのところ。
当然ながら、展示会の充実もご期待いただけそうです。


今回は昨年のknulpでの個展から発表していますグレーの長石釉シリーズからアイテム数を揃え、
定番となっている緑灰釉に角ものも用意しています。

また、新たに手に入った灰による穏やかな淡い黄の釉ものもリリース予定。
上画像DMのものはその試作品です。


そして今回は僕の仕事を“やきもの”という側面からはもちろん、“うつわ”という側面から思い、考えていただくべく企図しました。
その意味をより深く理解していただきたい、とのことから
初めて「ギャラリートーク」をセッティングしました。

ギャラリートーク 「うつわで食べるということ」
9/12(sat) 17:00-
参加無料、途中入退場自由



普段僕が使っている素材や道具の紹介はもちろん、
タイトル通り、うつわ、とりわけ食器の側からのもの作りについて、考え方、あるいは日頃考えていることをお話ししたいと思っています。

僕ら作家にしてみれば、どうしても陶(やきもの)の切り口で語りがちな陶器。
それをあえて、盛る料理やその素材、文化的背景などにも踏み込んで、器(うつわ)として提示し直してみます。

ともあれまだまだ道半ば、駆け出しの僕の考えることです。
この機会に意見を交わし、今あるべきうつわ観を編み上げ、共有するきっかけにできればと願っています。



陶磁器を含め、食と食にまつわるものごとは
現代、表面的にはあまりに多様でありながら
その一方、内面的には不自然なほど均質化しています。

そうなってしまった背景には、食を下支えしてきた料理人、食材の生産者、道具の制作者など一種の専門家が
食の内面についてをおろそかに考えてしまっていた、
そういったこともあるのかもしれません。
その反省に立って、陶器の作家としての僕はこういったことに取り組む覚悟を年々深くしております。



とまあ、なんだか難しいことを行うように聞こえそうですが
別段普段の食事のあれこれを器作りの立場から提案させていただくだけのこと。
気構えず、覗きにいらしてください。

よろしくお願いします。
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by aji-kyuu | 2015-08-23 20:35 | 案内 | Comments(0)
コトの真ん中の永続性
初夏のような、いや初夏か。

とにかく爽やかな天気が続いていますこのところ。

少しずつ少しずつ、気温以上に湿度が増して、
梅雨へと傾いていく時期ではありますが
この数年、恒例で開催させていただいているイベントを今年も企画しています。


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ユノネホウボウ2015
—やきものとその周辺—


2015年6月5日(金)、6日(土)、7日(日)
10時〜17時 小雨決行
Mパークと末広商店街ニコニコ広場(愛知県瀬戸市街地)
オフィシャルサイト


せとものの街をつらぬく川沿いにて、東海圏(愛知・岐阜・三重・静岡)のやきもの作家44組が集まり、
『工房から伝えよう』を合い言葉に、仕事場から持ち寄ったそれぞれの今を発信します。
見て、ふれて、知って、さがして、楽しんで…
初夏の空の下、作り手と使い手を結び深める3日間、ぜひお越しください。





2011年に立ち上げて、ここまで5年間主催し続けてきたイベント、ユノネホウボウ

作家が中心となって、その自らの活動と活動環境の向上を指向して発起し、すでに4年を重ね、
大きくも目覚ましい結果はいまだ得られていないものの、
着実にその成果を積み上げてきていると自負しています。

これまで、毎年その開催に際して僕個人の思いや考えを色々な言葉で書き付けてきました。
今読み返しても、一縷の気恥ずかしさはあるもののそこに述べていることについて大方変化はありません。

ユノネホウボウ2014
ユノネホウボウ2013
ユノネホウボウ2012

ですので今回は、違った側面からこのイベントについて語ってみようと思います。

これまでの、ではなく、“これから”のユノネホウボウについて。



「モノ」と「コト」の単純対比を前提に、
今「モノからコトヘ」との、さもありそうな現状分析は様々な場で見られます。
音源よりもライブだと。
高価な買い物よりプチ贅沢な旅行だと。
この業界にも、そう両断されてしまいそうな実状は確かにあります。

陶器をただ置いているだけでは人が来ないから展示会を、
展示会だけでは人が動かないから何か会期中イベントを、とか。
各地で林立するクラフトフェア、陶器市の復権などもそう捉えられうる一面です。
当然、ユノネホウボウにだってその目が注がれていることは自覚しております。

その「コト」の問題として、各分野でも共通の懸念材料となっているのが
その不毛にすら映る非生産性。
「非モノ」であるだけに、一時、その場限りの「コト」として消費される「まつり」性。
これには「コト」を仕掛けている側の人間ならおよそほとんどが危機感を持ち、少なからず行く末の暗さを恐れているはずです。

実際、労に糸目を付けず様々な手段なり技術なりを駆使すれば、今や人は集まります。
でもその盛り上がりは、物質的な意味でも精神的な意味でも一瞬の高まり。
過ぎれば急速に力を失います。

そのむなしさに似たぞっとする感覚というのは主催側だけが感ずることなのかもしれませんが
これに真剣に向き合うと意外にきつい。


では「コト」というのは常に、現れては消え去る泡沫にすぎないのでしょうか。
僕は違うと考えています。

いつの世も、どの世界でも、巻き起こった「コト」の中心には紛れもない確固たる「モノ」が在ったはずです。
「モノ」の周辺、あるいは「モノ」と「モノ」のあわいに「コト」はいつも立ち現れてきました。
何の根拠もなしに「コト」が浮かび上がることはまずなくて、
裏を返せば、「コト」を求めればそのうち、必ず「モノ」にぶち当たります。

イベントは云うまでもなく「コト」です。
時間と空間を結んで場を成し、出来事(=イベント)を起こす。
でもそこの真ん中には「モノ」があり、その後ろには絶対に「ヒト」がいます。

ユノネホウボウはなによりその「モノ」と「ヒト」にこそ目を注ぎ、丁寧に見つめます。
そうありたいと願います。
さすらば「コト」はそこに自然と巻き起こる
と、そう考えているのです。

今回のフライヤーやポスターのデザインを担当してくださったshiisoさんは、そこを見事に表現してくださっています。


「コト」が柔軟さと発散方向のエネルギーを持つ反面で、永続性や信憑性に弱さを合わせ持つ一方、
「モノ」は形、重さに限定があり、内向性を持ちつつも、言い換えればそれは信用だったり、継続的な関係を担保してくれます。

ユノネホウボウというイベント自体は「コト」である故に儚さも孕まざるを得ませんが、
その核にやきものという「モノ」を据え、作家という「ヒト」を立て続ける限りにおいて、
ユノネホウボウは独りでに歩き続けるものと考えています。

軸足は「モノ」です。「ヒト」です。
それらはダイナミズムとは縁遠いけれど、時とともに微に細に変化しつつ、いつも相応の魅力を携えて在り続けます。
そこに依拠し、そこから生まれる「コト」はイベント云々ばかりでなく、何であれ緩やかな形を伴いながらやはり、魅力的でしょう。


ユノネホウボウとは、主客ともに互いの“これから”を「モノ」を差し挟んで探る場です。
その極個人的、小さな単位が繋がり転がりそれぞれの「コト」を浮かび上がらせるのです。

翻せば、「コト」の維持拡大を目的化して、それに縛られ終始するようでは
「モノ」は痩せ細り、「ヒト」は疲弊していきます。

方々から集まるに足る湯之根があり、湯が湧き出るだけの根っこがそこにあるなら、
ユノネホウボウは出来事としてちゃんと成立するだろうし
その意味はあるはず。
あるものだと信じています。


その信念でここまで来て、今年の3日間を迎えます。
そして、これからを見ています。





大変長くはなりましたが、
初夏のせとものの街のユノネホウボウ2015
ぜひお越しくださいませ。
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by aji-kyuu | 2015-05-17 21:55 | 案内 | Comments(0)