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1周年
空ばかり見ています。


一日に幾度となく庭に出て、見上げます。

僕のもの作りの方法がどうしても多くを自然エネルギーに頼ったものであるため、
雲のゆくえ、
太陽の傾き、
風の度合い、
そういったものが非常に気になる。

それら次第でその日の作業がはかどったり、滞ったり。
ラジオの予報と自分の予測で段取りを変えたりすることも少なくありません。

なるほど、工芸は農業ととても近しい。
晴耕雨読。
まさにそれ。


で、縁あって岐阜に居を移して一年。
まるっと空を見上げ続けて、思う。

つくづくここの天気は変わり易い。

西から北をぐるり山地に囲まれ、海原に流れ込む寸前の河に挟み込まれた土地のために
一日の中での移ろいさえ激しい。

地のひといわく、西側の伊吹山からの「おろし」でまず風が強い。

日本海からの寒気やなんかも乗り越えてきて、風花も舞う。

河を渡れば雨が降り、日に何度も虹を見る。


面白い。
ダイナミック。
本当に生きている天気。


でも‥
おかげでとっても仕事がしづらいのです。

そんなことばかりに頭を悩ませて、
時に
顔しかめて空に悪態。

なんだかなあ。


本来はそういった自然界のバイオリズムを敏感に感じとって、
それに自分を同調させていくのが理想なんだろうけれども。


なかなか、俗でせわしないリズムから逃れられない日々。

ゆったりとかまえたい。


一年前では考えもしなかった、あるいは考える余裕もなかった
そんなことを思う、岐阜での二年目が始まります。
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by aji-kyuu | 2009-01-16 23:22 | 考える | Comments(0)
黙して語らず。
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 我が家の目の前に広がる田んぼ。


今日は昼前から瀬戸のギャラリーへ仕事に出ていて、
ちょうどとっぷり日の暮れた頃帰宅。
駐車する時、ふとヘッドライトに照らされた朽ち葉色が目に入った。
その上には明るいお月さん。


朝から、冷え込みは今年一番とかで、
岐阜でもちらちら小雪が舞っていた日中。
雪は止んで、沈む間際に陽さえ差していたものの、今晩はしっかり冷えています。

工房の温度計はストーブ焚いても軽く10℃下回っている。

でも、なんだかやっぱり冬は好きだよなあ
と、毎年この時期思い直す。

体は縮こまるし、霜焼けは両手両足ひどいし、
なによりものの乾きがぐっと遅くなって、仕事の作業効率が上がらないから、
フラストレーションが溜まる。

けれど、今日のように街へ出たり、そうでなくても庭で作業中ふいと気を緩めた時
肌よりももう少し内側で感じる、空気の静かさ。
澄みよう。
とてもとても心地よい。

とりわけ夜。

春はごそごそとにぎやかで、夏はむんむんと落ち着きない。
秋は秋で、静かにはなるけれどどこかお疲れ気味。
あえなく落ち入る沈黙だろうか。

その一方
冬には、内にこもった静かさ、というか
「自ら押し黙って、じっと耐える空気」がある。

口は真一文字に結んで、拳は固く握られている。
腹には力がこめられていて、足の裏は地面をがっちり踏み締めている。

無駄口叩くことなく、ひたむきに自分をまっとうしようとしている、
そんな像を勝手に描いてしまう。
冬。


どちらかと云えば、ああだこうだとまず口から先にでて語りたがってしまう僕は、
そういう寡黙さに憧れる。
そうでありたいと願う。

潔さ。




そんなことを、
冬の夜空に思うのです。
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by aji-kyuu | 2009-01-11 22:43 | 考える | Comments(0)
謹賀新年
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白土+灰釉  壷


あけましておめでとうございます。

本年より、ブログ形式で日々の雑感なんかを書き留めていこうか、というわけで。
気の向く時にぼちぼち更新、といった程度になるだろうとは思いますが、
活動の報告などもしていくつもりなので、どうぞよろしくお願いします。
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by aji-kyuu | 2009-01-02 21:33 | 考える | Comments(2)