カテゴリ:食べる( 17 )
器のオーナーとなる方へ。
使ってこそ、器。


いろいろとご意見もいただきますが
僕の作る器も、道具です。
使うために、使うことを考えて大真面目に作っています。

陶を殺さずに、呼吸する隙を空けておくようなつもりで仕上げておりますので、
一食、また一食と使い込むごとに変化してゆきます。

色みはもちろん、器肌が滑らかになったり、強度だって増していきます。

使用前に水や湯に通すとか、洗浄後はよく乾かすとか、
ほんの少し手間がかかりはしますが
それも使い込むにつれ、ほとんど必要なくなってきたりします。

電子レンジや食洗機にも耐える丈夫な子に、自然育ってくるはずです。


ご購入いただいてすぐは、それこそ初めての関係。
向こうの良いところ、良くないところも表面的にしか知らないから
ちょっとギクシャクして、慎重な探り合い。
けれど一年もすれば、見なくてもその器の大きさ、深さをイメージできるし
どこをどう持って運ぶのが良いか、とか
どこに口を付けて飲むのが一番心地良いか、とか
考えなくても自分の手や口と器が勝手にそうなってくれている。
あうんの信頼関係ができあがるものです。

だからどうかそれまで、多少の面倒臭さは当たり前としてお付き合いしてやってください。


ただし人と同じで、器とオーナーの関係にもマンネリがやってきます。

決まってカレー
カボチャを煮たらこれ

などなど。
対面の関係は時に広がりを失って、「安心感はあるけれどつまらない」ものへと。

そんな時は、料理本や雑誌などの写真から新しいアイディアを得たり、
思い切って友人にその器を使ってもらいましょう。料理込みで。

え、それにそれ?
あっちの方がいいのに‥

そう思っても、黙って受け入れて、食べて。


器って本当にいろいろな使い方があるのです。
器のうつわは実のところ結構広くて、だからこそ楽しい。



そんな器を、そんな使い方とともに提案する展示会が間もなく始まります。


器と料理

「想いのカタチ」 展
陶ISM selection@益子



2011年9月3日(土)〜9月11日(日)
10:00〜17:00 会期中無休

やまに大塚・ギャラリー緑陶里  HP
〒321-4218 栃木県芳賀郡益子町城内坂88


企画/陶ISM(企画担当:寺村光輔)

出展作家/
二階堂明弘  寺村光輔  安達健  伊藤千穂  兼行誠吾  北川チカ
鈴木美汐  苫米地正樹  八田亨  服部竜也  林拓児  前田直紀  宮澤有斗

料理家/山戸ユカ

写真家/宮濱祐美子


詳細





b0156116_23211796.jpg頂き物の徳島の手延べそうめん。

灰〆シリーズの新作、八寸角鉢にこれがなかなか合う。

適度に水分を吸ってくれる器なので、
最後のひとすくいまで、水っぽくなく食べられる。





こちらの器も展示会に少量ながら出展します。



また、僕のこのシリーズの角ものが、料理家山戸ユカさんにかかるとどうなるか。
これにも、乞うご期待。

僕自身にも新鮮な使い方。

その節はありがとうございました。
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by aji-kyuu | 2011-08-29 23:33 | 食べる | Comments(0)
しばれる空気とキャンドルナイト
b0156116_21154765.jpg白菜をひと玉買って、半分を漬けものにする。

漬けものったって
塩ふって一晩くらいから食べてしまう簡単なもの。

それでも結構美味しいものだし、
なにより食卓に一品付けられるというのが嬉しい。

なんだかんだ気付けばバリバリ量を食べてしまっている。


灰〆   角小鉢  (最新作です。)



太陽が沈んでいる時分の空気は本当に冷たくなりました。

疑いようもない冬の日々。


ちょうど愛知県瀬戸市では先日も紹介した冬の食卓 展が開催中。

明後日21日(日)と22日(月)は僕、安達も在店します。

今回僕自身は上の写真のシリーズは出していないものの
定番の白化粧シリーズの大碗や、
いつもと思考を変え、粘土屋さんの協力を得て取り組んだ土鍋など
企画展ならではのもの作りに力を注ぎました。

ここでしか見せられない内容となっていますので、
お近くの方はぜひとも。


なお22日(月・祝前日)は、この企画展のレセプションを兼ねたキャンドルナイト・パーティーです。

内容をギャラリーくれいお知らせブログにてご確認の上、お誘い合わせてどうぞお越しください。

よろしくお願いします。


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by aji-kyuu | 2010-11-19 21:45 | 食べる | Comments(0)
不思議の畑
驚きました。

雨のそぼ降る中、通りすがりに自分の畑を遠目からふと見遣ると、

ん?

なんだか変だ。


まさかあ
と思いつつ、あらためて家から鋏とかごを持って近付くと
なんとまあたわわに実ったつやつやのピーマン。
重そうに茎がしなる。

おまけに、いやに茂っていたゴーヤのつるを分け入ると
重さに耐えかねて土に横たわる大きなゴーヤが一本、二本…

傘を捨てて、雨に濡れつつ嬉々として収穫。


思いもよらないタイミングで夏野菜が豊作。

「今年は不作だった」なんてあちこちでふいていたのが聞こえていたのか
ここにきて夏を挽回。
果菜の逆襲。
参りました。



でもね。
にしても穫れすぎ。
一人じゃ処理しきれないよ。
明後日から一週間以上家空けるのに。


とかいいつつ、思いがけず豊かになった晩の食卓ににんまり。




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by aji-kyuu | 2010-10-28 21:02 | 食べる | Comments(0)
秋色
数日前の雨降りから、また一段と涼しさが増しました。

日暮れ頃からもう短パンで居るのが心許なくなるくらいに。

庭では着実にカエルがコオロギへと場を譲っているようです。
この時間部屋の中からすら聴こえます。

ちょうど今日あたりから
コーヒーはホットに、ビール(第三の)は焼酎に転向。


b0156116_21392533.jpgこうなってくると温かなものが食べたくなります。

一昨晩はシチュウ。
今晩は豚汁。


そんな具沢山の汁ものに、この器は最適。



還元白化粧  大碗



最近はじめた還元白化粧のシリーズに、
このちょっと小振りな丼、大碗が加わります。


初出しは東京、吉祥寺のPromenade(プロム・ナドゥ)さんで10月中頃に行われるグループ展になるかと思います。

その後、愛知県瀬戸市のギャラリー くれいでの「冬の食卓」展にもいくらか出せるかと思います。

いずれも詳細は後日。

ご期待ください。



この時期、個人的には一年で最も器のイメージが湧く。
土がどうとか、焼きがどうとか、そういった作る側からの偏執を
“食欲”に下支えされた使う側からの欲求が引き戻して、いいバランスになるのだろうか。

はたまた秋がイメージをくすぐるのか。
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by aji-kyuu | 2010-09-18 22:01 | 食べる | Comments(0)
えぐ味が残ってしまった。


b0156116_22303227.jpg瀬戸でギャラリーを経営する友人にもらった筍。

ろくろを轢いている間に下茹でてかつお醤油出汁で煮てみました。

灰汁残っちゃったなあ。
でもこの食感と香りが、好きな食材。




赤土+白化粧+長石釉  碗


写真の器は定番として作っている、文字どおり白い白化粧のものとまったく同じ原料を使った碗。

これまでとは違った“焼き”で最近取り組んでいる作です。


ちょっとした遊びで灰釉のための窯に入れていたものが窯傍に打ち捨てられていて、
月日過ぎたある日、ふと目に留まる。

試作を重ねて、やっと外へ出す腹を決めました。


これまでがそうだったように、まずは益子陶器市から。



益子 春の陶器市
4/29(木・祝)~5/5(水・祝)  
栃木県益子町  陶芸メッセ・益子 遺跡広場 
 
益子町観光協会




いわずと知れた一大イベントに出店します。

今回も学生の頃からの友人(同志ともいう)とテントを並べて。


春秋合わせて6回目の参加。

新しい出会いはもとより、毎度足を運んでくださっている方もいらっしゃるわけで、
そんな方々にもっと良い器を提案していきたい
その思いを前面に、今回は新しいものを中心に並べるつもりです。



今はそれを実現すべく、季節外れの冷たい雨にもめげずにピッチを上げて制作中。

ぜひともご期待下さい。



新作といえば、

現在開催中の

企画展 うつわ 2期
東京都吉祥寺 百想(re:tail 別館)
gallery re:tail


は、26(月)まで。 

先月の1期目と代り映えしないものではなんなので、関東のお店では初出展になる“赤い焼き〆”を追加しています。

まだお時間ありますので、そちらもよろしくどうぞ。



4/18 追記 *予定されていた展示会初日14日はギャラリーさんの都合で急遽closeしていたようです。
当日足を運んで下さった方々には残念な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。お詫びいたします。

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by aji-kyuu | 2010-04-16 23:14 | 食べる | Comments(4)
発見
b0156116_21151320.jpg赤土+白化粧+長石釉  碗




ヤーコン

南米アンデス地方原産の根菜。


先日の益子滞在中、とある料理屋でおばちゃんが出してくれたのが
そのヤーコン料理。

「ちょっとアクが強いけどね、生でサラダなんかにもいいのよ」
なんて教えてもらいながら
初めてのヤーコンのきんぴら。


それがまあ、なんとも美味いのです。


食感は大根と蓮根と梨を合わせて割ったような
シャリシャリとしてほのかに甘く。

たちどころにヤーコンの虜。


今が旬だそうなので、
帰るなり近所の直売所へ。

ありましたありました。
隅の方に控え目に。


こんな風貌してるのか、
とその白んだサツマ芋に似た泥付きヤーコンを買って
早速ニンジンときんぴらに。


なんだろう。
やっぱり美味い。

ただ、アク抜きが不充分だったせいか
常備菜にと大事にタッパーにとっておいたら
翌日には黒っぽく変色してしまっていたけれども。


とはいえこいつは使えそう。

今後うちの食卓にはよく上ることになりそうです。



いや待てよ
来シーズンから畑にも‥



ヤーコンに夢ふくらませているこの頃です。
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by aji-kyuu | 2009-11-11 21:38 | 食べる | Comments(0)
南瓜
b0156116_21312360.jpg口内炎ができました。

そこで、久々にカボチャを炊いてみたわけです。

そしたら、沁みる沁みる。
痛い痛い。

でも美味い。




白土+灰釉  五寸鉢

ちょっと煮にはこのくらいの深みがある器がいい。
大きさも僕には程よく、
最近は同シリーズの皿よりたびたび卓にのぼります。



南瓜=カボチャの語源。

そのまま、Cambodiaカンボジアから来ているとのこと。
アメリカ原産でカンボジア渡来なのに、なんだか日本料理に親しい野菜。



先日、そんなカンボジアの孤児たちにタンスで眠っているTシャツを贈ろう、
というプロジェクトに関わりました。
地元の仲間との活動を母体とした小プロジェクト。


ものつくりとは直接的に繋がりませんが、
今後、その方面での活動を紹介することもあるかと思います。

現在はとある講演会を開催するために日々奔走。
その情報もまた後ほど。



やれることはたくさんある。

そう考えると、居ても立ってもいられませんね。
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by aji-kyuu | 2009-09-28 21:56 | 食べる | Comments(0)
干して干して太陽さまさま
b0156116_2042235.jpg今晩は
干し大根と干しゴーヤーと干し茄子カレー。

というのも
なかなか太らない春大根に先日見切りを付けて
全部抜いたはいいけれど
見るからにいまひとつ。
ガリガリ齧ると苦くて瑞々しさもない。

それならば干してしまえ。
乱切りで日干ししました。
ついでに早く穫りすぎたかな?てなゴーヤーと
冷蔵庫の茄子も。


今日岐阜は34℃。
その中、大根と小松菜の跡地を鍬で起こして畝を作り直し
周囲の草を刈って
適期逃しそうな秋蒔きものの準備。


久々の全身運動。
しっかり汗かいたので、
そうだ、カレーにしよう。
と。



カレーは残念な味でしたが、大きく干した大根の上手い(であろう)調理法を思い付きました。
ものは試し、ということ。



今年はいろいろ干して干して、乾物利用の上手な生活を目指そうか。

そうそう、もう季節は収穫の秋ですからね。
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by aji-kyuu | 2009-09-05 20:57 | 食べる | Comments(0)
初採りと幸せな迷い
b0156116_21132822.jpg蒔くのが遅かったニガウリもついに。

隣のダイズや雑草につかみかかってなお
伸びようと勢いづくゴーヤに
最初の子供を見つけてから一週間。
急いではかわいそうだと見守り続け、
ようやく「もういいよ」と。

青くさくてボリボリとした歯応え。
苦みもふくめ、好きな野菜のひとつ。

スーパーのものよりか小さいものの、
炒めても主張を崩さない健やかなヤツでした。


まだまだ弟分が続々ぶら下がっていたので、
これからは“どう活かすか”が悩みとなりそう。



さてさて
ゴーヤ、ニガウリといえばチャンプルー、ごっちゃ炒め。
豆腐や卵や豚肉なんかと。

これはもちろん良くやりますが、
ほかに
鰹を効かせたおひたし(の、ようなもの)とかも我が家の定番。
姿形に相応しいごろりとした味が気に入っています。


そんな今回はスペシャルな味噌で炒めてみました。b0156116_21454731.jpg


赤味噌は赤味噌でも、
豆100%の純豆味噌。

これこそが
お盆に母方のいなかへ顔を出しにいった際、
祖母が持たせてくれた手製の味噌。
僕が手本にしたい日本一美味しい味噌。


これが手前味噌な話なんかではなくて本当にいい味噌なのです。

味噌汁にはもとより、
大豆が形を残しているので炒め物の調味にも最適。
例えばこれで麻婆豆腐を作ると、まるで別格。

風味が深くて、コクと酸味が絶妙なのです。(なんだかコーヒー豆を評した文句のようですが。)



これを自分の手で‥

と夢見て蒔いたダイズももう房を充分に抱えて、「おーい、おーい」と声を上げ始めてしばらく。

畑へ出向くたびに
えだまめえだまめえだまめ
という誘惑と闘いながら、いまのところノータッチできています。


でも、
明日の晩飯の食材が心もとないし
まったくの無視も申し訳ないし


ひと株くらい、刈ってしまおうかなあ。
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by aji-kyuu | 2009-08-21 22:13 | 食べる | Comments(0)
戴きました。
b0156116_22514366.jpg草木のエネルギーが空気中に漏れ出しているかのような季節ですね。


そんなこっともあってかここのところ我が家はおすそ分けにあずかってばかり。

先日じゃが芋をどっさりともらったので珍しくポテトサラダに。
マヨネーズは普段ほとんど使わないのだけれど。


赤土+長石釉 鉢


戴きものリスト。
アンズのジャムに野苺ジャム。
魚に胡瓜、ピーマン・玉葱、茄子とにんにく。
焼酎・ビールに、ハーブも株分け。
使い切れるのか不安なくらいの充実ぷり。

本当に有り難いことです。

僕ばかりか
台所までも心なしか沸き立って感じられます。


そして、
うちの畑でも緑が泡立っているのです。

例えば今朝は小松菜を初収穫。
ほんのひと株炒めてみました。

大根は葉を伸ばしてきたし、
大豆にいたっては膝を越える高さにわいわい茂って
小さな花も付いています。

そんな作物に負けず劣らず雑草も
刈っても刈っても刈っても刈っても。


生命がたぎっています。



そのエネルギーのかけらを今日も

いただきます。
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by aji-kyuu | 2009-07-11 23:22 | 食べる | Comments(0)