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「古いお盆と、どんぶり、小皿、豆皿」展
b0156116_211763.jpgあまらせていたパスタソースを卵でとじて
トマタマ丼

ものぐさ晩ご飯だけれど、たまには
いいよね?

そんな「のっけご飯」をする時に
ちょうどいい小ぶりのどんぶり。

還元白化粧    大碗

近々東京での展示会に出品します。

プロム・ナドゥ5周年企画
「古いお盆と、どんぶり、小皿、豆皿」 展

2010.10/7(木)〜10/12(火)(最終日は17:00まで)

僕達が集めてきた古いお盆100点。
そして、陶磁器の作家さん9人がこの企画の為に、
思い思いの「どんぶり、小皿、豆皿」を作って下さいます。


b0156116_2193344.jpg会場は東京都吉祥寺のPromenade(プロム・ナドゥ)
僕がまだ世間に器を発表し始めて間もない頃からお世話になっているお店。

生活道具とともに扱われている
アンティークでもなく骨董でもない、
程よく時間と人の手を過ごしてきた古道具にも惹かれつつ
作家セレクトの絶妙さにも脱帽します。

そんな素敵な空間で、しかもこんな作家さん方に混じって出展できるなんて
もうそれだけで嬉しい。


とはいえいただいた機会、活かさぬ手はないと結構気合い入ってます。

参加人数が多いため少量の出展にはなりますが
定番の白化粧のものから、上記還元白化粧の新たなアイテム、
半年前から取り組む緑灰釉のおすすめ品に、灰〆シリーズの新展開まで
今の“僕”と“食”と“道具”の関係がよく見て取れる内容になっているはずです。

また、プロムさんご夫婦が集められたお盆のいくつかも見せていただいたのですが
これもいい。
サイズや形もさることながら、質感といいますか、触感も様々で
漆のもの、白木のもの、カッチリしたもの、やわらかいもの。

しばらく前まで、そんな習慣はなかったのですが
僕自身ここ一年ほどとある木工作家のトレイを愛用していまして
盆やトレイの便利さはもちろん、それ以上の「使う楽しさ」を身に沁みて感じています。




歩くにも食べるにも絶好の季節。
お近くの方、ぜひお出掛けください。

ちなみに僕、安達もお客としてのぞきに(むしろ買い物に)行きたいところではありますが、
どうにも足を伸ばせそうにありません。
在店しておりませんので、ご了承ください。
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by aji-kyuu | 2010-09-30 21:51 | 案内 | Comments(0)
地に足つけて空を見上げること
b0156116_0161118.jpg頂き物のパウンドケーキ。

今月は生まれ月だったのもあって、
いろいろな方から贈り物が。

どれも美味しくいただきました。
ありがとうございました。


いまだ冷凍庫はコーヒーで埋まっています。

灰〆    板中


ここのところなぜだか続けざまに映画を観ました。
不意の思い付きと時間的余裕がたまたまカチリと合わさって。
何かに導かれるように。


『ぐるりのこと』(橋口亮輔 監督)『気球クラブ、その後』(園子温 監督)

観れば導かれたのも頷ける二本でした。

どちらも人生の中である同じような段階に差し掛かった男と女の話。

身につまされるというか、今の自分をとりまく状況と心うちを表象してくれている映画で
ちょっと目を背けたくなるようなくらいに刺さってくる。

とりわけ『気球クラブ〜』はそのロケ地が6、7年前の自分の映画(一週間近くキャンプを張って撮影した。)のロケ地と同じだったこともあって
なおさら胸の奥を掻き回されるような感覚。


栃木や群馬にまたがる渡良瀬遊水池周辺はただただ広大なからの地が広がっているところで(有事に貯水池とされる)
先の見えない一本道がのびていたり、朝靄が立つとほとんどサバンナのようだったり。
休みになると、空が埋め尽くされるくらいに気球の上がるスポットでした。

当時、映画という夢を一心に見上げていた僕には、
レンタサイクルの上から見るその視線の先の気球たちは一点の陰りもない希望の象徴のようで
むしろ心境はその気球にまさに乗り込んでいる側の人間だったのだろうと思う。

今、
僕は多分あの目で気球は見られない。
地上で憂いをもって見守る女性(映画内では永作博美)にシンクロしてしまうから。
できない。
乗るなんてまず考えられない。



といいつつ

それでも時々、足は地べたから離さず直視はならなくても横目にでもいいから
それが飛んでいるであろう空を見上げていたい。

そう思うのが男って生きものなのかもしれないな。


リリー・フランキーの名演(『ぐるりのこと』)が、そう語っています。
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by aji-kyuu | 2010-09-27 01:42 | 観る | Comments(0)
秋色
数日前の雨降りから、また一段と涼しさが増しました。

日暮れ頃からもう短パンで居るのが心許なくなるくらいに。

庭では着実にカエルがコオロギへと場を譲っているようです。
この時間部屋の中からすら聴こえます。

ちょうど今日あたりから
コーヒーはホットに、ビール(第三の)は焼酎に転向。


b0156116_21392533.jpgこうなってくると温かなものが食べたくなります。

一昨晩はシチュウ。
今晩は豚汁。


そんな具沢山の汁ものに、この器は最適。



還元白化粧  大碗



最近はじめた還元白化粧のシリーズに、
このちょっと小振りな丼、大碗が加わります。


初出しは東京、吉祥寺のPromenade(プロム・ナドゥ)さんで10月中頃に行われるグループ展になるかと思います。

その後、愛知県瀬戸市のギャラリー くれいでの「冬の食卓」展にもいくらか出せるかと思います。

いずれも詳細は後日。

ご期待ください。



この時期、個人的には一年で最も器のイメージが湧く。
土がどうとか、焼きがどうとか、そういった作る側からの偏執を
“食欲”に下支えされた使う側からの欲求が引き戻して、いいバランスになるのだろうか。

はたまた秋がイメージをくすぐるのか。
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by aji-kyuu | 2010-09-18 22:01 | 食べる | Comments(0)
考える秋
一週間ぶりの更新となってしまいました。


ここしばらく、「落ちた穴から見えた空」展に、「山の上マーケット」に、「ドキュメントくれい1」にと、
それぞれお越しくださった方々へろくにお礼もできていなかったことが悔やまれます。

ちょっと自分の足下にばかり目がいっているような、
外に向いた活動のはずが半端に内向きな、

自覚していました。

こちらまだまだなようですので、皆様気を長くして見守っていてくださると有り難いです。




といいつつも、
今回の映像企画「ドキュメントくれい」では急造した割に我ながら相応の手応えを感じることができました。

数年ぶりに映像の力を再認できましたし、思いのほか作家の日常と頭の中が“未知”とされていることを、
観手の方々の反応から思い知りました。



一般の、たとえ器好きな方にとっても、作家の裏側は見ようのないところ、
もっといえば見てはいけないところ、と認識されているようです。

それでも、市やフェアへの支持をみるにつけ「見たい」欲求はあるわけで、
知ってか知らずか、それに応えてきていない作家の姿勢というのは見過ごせない。

しゃべることに自信がなければ、文章書くなり、なんなり方法はあるし
テントを出すにもそのちょっとした演出で表現できるだろうし、と。


でも多分方法云々じゃない。
問題は認識のズレ。



ドキュメントのために取材する際、一人の方が「有名人でもないのに観てもらえるのかな」と不安を口にした。
確かに当人にとってはとりたてて言うほどもない当たり前の日々。
交遊も作家かそれに近い立場の人々の圏内だろうから
そこがその方のごく一般。

でも端からすると、その“一般”は特異なものだったりするわけで。


窯業地や作家コミュニティに長く身を置いていると、感覚はどんどん麻痺して
気付かぬうちに世間一般の認識とのズレが生じていく。
誰しも、人である以上逃れようはない。
かといって、その業界内にいる分には不都合はないから、そのズレへの自覚も生まれ得ない。


いわば専門化していったことの弊害。
(特定の業界に対しては“縦割り”という批判を込めた語を当てられるけれど、)
実は異業種間どこにもそのズレによる溝があって、いろいろな活動のダイナミズムをせき止めてしまっている。


溝を埋める、間を繋ぐ、そういった意図を持った人や場を起点にした動きは
各地各方面から起こってはいるけれど、まだまだ足らない。
もっともっと開かなければいけない。

ただし、それは単に間口を広げることとは全然違う。
白いキャンバスに無為に線を描き入れて円をかたどるのじゃなくて、
中心点をすえて、そこからじわりじわりと円形を拡げていくこと
そういうアプローチでの結び合いが必要、と本気で思う。


だから、業界には馴染みない映像を持ち出してみた。
ほんのひとつの手段として。



なんにせよ一歩目はきちんと地を踏みしめました。
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by aji-kyuu | 2010-09-17 22:43 | 考える | Comments(0)
祭りのはずれで
ひとつ台風が過ぎ去って、いくぶん秋の空。

晴れた日中もすごしやすくなりました。


今週末11日(土)から、僕が常日頃お世話になっている街、愛知県瀬戸市で
第79回 せともの祭りが開催されます。
一年をとおして最も瀬戸が盛り上がる二日間。

僕自身、ここ数年川沿いにお店を出させてもらっていましたが
今年は諸事情で出店しません。
毎年探し出してくださっていた方々、申し訳ありません。

自らで主催する新たなイベント構想のためにも、今年は外から祭りを見てみよう
そんなところです。


とはいえ参加しないながら、その土曜日曜、月曜まで、僕は瀬戸に張り付いています。

祭りのメイン会場からほど近い ギャラリー くれいでの映像企画のため。

「ドキュメントくれい1」と題した“つくりてたちをものがたる”試みです。

当日はプロジェクターによる上映と、タイミング良ければ美味しいアイスコーヒーと
で僕、安達がお待ちしております。


会期二週目。
先週の模様はギャラリー くれい 「お知らせブログ」にてご覧下さい。


よろしくお願いします。
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by aji-kyuu | 2010-09-09 20:36 | 案内 | Comments(0)
裏書きする試み
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運営に携わっているギャラリーくれい(HPが移転しました!)にて、また新たな試みのイベントを企画しました。


ドキュメントくれい上映

日時:9/4(土)〜13(月)のうちの土・日・月 11:00〜
場所:ギャラリー くれい mini (愛知県瀬戸市湯之根)
ループ上映 観覧無料 

「 阿部未来(アベ ミキ)〜 わたしが粘土を選ぶわけ 〜 」
「 岡山富男(オカヤマ トミオ)〜 作る、という暮らし方 〜 」
「 栂尾しづく(トガノオ シヅク)〜 炎と土と、間に私 〜 」   各5〜10min.

以上3タイトルをまとめて繰り返しプロジェクター上映します。
なお上映期間中に限り、制作者の安達が会場でコーヒーやらを淹れながらお待ちしています。
もちろんギャラリーくれいは通常営業もしておりますので、ぜひお出掛けください。
(* コーヒーはなくなり次第終了。)



何を隠そう僕は美術大学の映像学科出身。
映像作りのノウハウと映像の力をよくよく知っているつもりです。

その映像を持ってすれば作家の背景を語ることもすんなりできるのではないか。
そういった意図で企画制作しました。


「黙して語らず」の美学も分かります。
とりわけこういった業界ではその意識の強い方も少なくありません。
コミュニケートを不得手とする人も多い。
僕もその一人です。

でも、だからといってモノがすべてを語ることなど期待できないのも事実。
「受け取り手の問題」と突き放すなど、いくらなんでも不親切。

説明書きが格好悪い
のはひと時代前の話。

自分の仕事を変えずとも、ちょっとだけ入り口を設けることでよりモノへのアプローチをしやすくして
結果、相手をもっと深くに遠くにいざなえる。
伝えたいことが、伝えられる。



学生時代に映像を使ったインスタレーションの展示会をした際、熟考を重ねていくつかのテキストを壁に配してみたっけ。


今回はその一つの方法としてドキュメンタリーを上映します。

パフォーマンスの記録映像や窯出しの様子から、生き方そのものまで垣間見られるものとなっています。
ぜひぜひお越し下さい。


僕も映像制作者として会期全日程在廊しております。

よろしくお願いします。
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by aji-kyuu | 2010-09-01 22:06 | 案内 | Comments(2)