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不思議の畑
驚きました。

雨のそぼ降る中、通りすがりに自分の畑を遠目からふと見遣ると、

ん?

なんだか変だ。


まさかあ
と思いつつ、あらためて家から鋏とかごを持って近付くと
なんとまあたわわに実ったつやつやのピーマン。
重そうに茎がしなる。

おまけに、いやに茂っていたゴーヤのつるを分け入ると
重さに耐えかねて土に横たわる大きなゴーヤが一本、二本…

傘を捨てて、雨に濡れつつ嬉々として収穫。


思いもよらないタイミングで夏野菜が豊作。

「今年は不作だった」なんてあちこちでふいていたのが聞こえていたのか
ここにきて夏を挽回。
果菜の逆襲。
参りました。



でもね。
にしても穫れすぎ。
一人じゃ処理しきれないよ。
明後日から一週間以上家空けるのに。


とかいいつつ、思いがけず豊かになった晩の食卓ににんまり。




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by aji-kyuu | 2010-10-28 21:02 | 食べる | Comments(0)
四年目の益子の秋
岐阜は昨日から急に冷え込んできました。
皆さんの住むところはいかがでしょうか。


この時期寒さを感じて気になるのは、栃木の様子。
益子の気温が気掛かりです。

もう一週間もすれば恒例の益子陶器市
出店のために滞在する現地での寝床はたいてい車。
毛布や寝袋を総動員してしのぐのです。



秋の益子陶器市
11/3(水・祝)〜7(日)朝10時頃から日暮れまで
栃木県益子町一帯



僕は今回も陶芸メッセ・益子内の遺跡広場にテントを出します。
春に引き続き、独特な絵付け食器を作る山野辺彩さんとスペースをシェアして。


b0156116_22404580.jpgご要望の多かった白化粧の土瓶をいくつか
持って行けそうですし、
新作も少々お見せできるかと思います。


ぜひぜひテントを探し当ててください。




写真は我が家で使っている土瓶。
把手は真鍮を曲げて、焼いて、作っています。


お茶を入れておくだけに、使用による色変化は結構なもの。
いつも以上の気遣いを。



この季節の益子は紅葉からして見応えありますし、
その山の幸が溢れています。

きのこなど美味しいお店も多く、温泉も近く。
小旅行にうってつけ。

ぜひお越しください。
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by aji-kyuu | 2010-10-27 23:52 | 案内 | Comments(0)
秋から冬へ
実はここ一週間、ほとんど家を空けっぱなしで
お隣の愛知県は瀬戸市に滞在していました。

といってもいつもの、仲間と運営しているギャラリー関連の仕事のためではなく
2件の「窯焚き」手伝いのため。

いわゆる薪窯の焚き手として。


夏の暑さが引き、冬の寒さが訪れる直前のこの時期、
やきものの業界では窯焚きのシーズン。
薪を燃料にする場合は、外気温や湿度が少なからず影響してくるため本来冬が最も適した季節なのですが
構造上屋外に建てられているために、その寒さには体がかなわない。
ということから、多くの薪窯には春や秋に火が入ります。

昼夜問わず3〜4日火を絶やさないのが一般的なので
大抵は数人がシフトを組んで焚きにあたります。


そんなこんなの事情で、10月にもなるとどこかしこも人手が必要となるわけで‥

普段から「薪窯志向」を公言している僕は、有り難いことに方々から声を掛けていただくことになって
先月末を始めにしてこれまで4件の窯にお誘いいただき、都合がついた2つの窯に参加してきました。


薪窯というものは400年以上前からおよその構造に変化はないものの、
窯のつくりの違いが即、焼き上がりの違いとなることから
それぞれ独自の細かな工夫がされていて、窯によっても作家によっても皆微妙に異なる焚き方をするものです。
だから、まだ自分の“薪”窯というものを持てない僕のような者にはひと焚きひと焚きが本当に勉強になり、経験として蓄積されていきます。

かれこれ5、6基の窯、回数にして10回程度の薪焚きを体感してきたことになるでしょうか。

とりわけ今回、最初から最後まで張り付かせていただいた窯は、
焚いているうちに、自分の理想とする窯に限りなく近いと知れて
収穫が多かった。


いつもお誘いくださる先輩、大先輩方には感謝しきりです。




これまでのそういった経験をそろそろ形にせねば、と
強く思う秋です。




【今後の予定】

益子 秋の陶器市  11/3(水・祝)〜7(日)  栃木県益子町    出店
冬の食卓 展  11/6(土)〜12/6(月)  愛知県瀬戸市 ギャラリーくれい   出展

いずれも詳細は後日。

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by aji-kyuu | 2010-10-27 01:41 | 考える | Comments(0)
wood sketch
展示協力のお知らせです。


この度急遽、名古屋のギャラリーでの木工作家さんの展示会にディスプレイ協力として
いくつかの器を置かせていただくことになりました。


肥田 聡 展 [wood sketch]


10/30(土)~11/14(日) *7(日)のみ店休
AM11:00~PM8:00

+CROSS GALLERY
愛知県名古屋市東区葵1-17-15 サエキビル




肥田さんのトレーやスツールを見せていただきましたが
濃い飴色のオイル仕上げ、念の入った彫りあとは主張するようで、
けれどすっきりとした形が大人の落ち着きをたたえています。
真っ直ぐに受け止めてくれそう、そんな印象でした。


そして僕のものは、

白化粧や還元白化粧の大碗や豆碗など、これまで名古屋ではなかなかお見せできていなかったものも並べていただけそうです。

もちろんその場で僕のものもご購入いただけます。



CROSS GALLERYさんは以前よりいろいろとお世話になっているお店。
工芸に縛られず、アートを軸にいい意味での「とんがった」提案をしてくれます。
ぜひお出掛けを。


どうぞよろしくお願いします。
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by aji-kyuu | 2010-10-16 22:51 | 案内 | Comments(0)
ことば

  ぼくはもういかなきゃなんない
  すぐいかなきゃなんない
  どこにいくのかわからないけど
  さくらなみきのしたをとおって
  おおどおりをしんごうでわたって
  いつもながめてるやまをめじるしに
  ひとりでいかなきゃなんない
  どうしてなのかしらないけど
  おかあさんごめんなさい
  おとうさんにやさしくしてあげて
  ぼくすききらいいわずになんでもたべる
  ほんもいまよりたくさんよむとおもう
  よるになったらほしをみる
  ひるはいろんなひととはなしをする
  そしてきっといちばんすきなものをみつける
  みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる
  だからとおくにいてもさびしくないよ
  ぼくもういかなきゃなんない



  さようなら  『はだか』(谷川俊太郎著)より




ここしばらく一冊の本を読み継いでいました。

『ぼくはこうやって 詩を書いてきた −谷川俊太郎、詩と人生を語る−』
詩人谷川俊太郎とその編集者で親友の山田馨が対談形式で、文字どおり詩と人生を語るもの。

ナナロク社からつい最近刊行された書籍で、年譜を含むと700ページを越える厚さなので
ちょっと一見したら気が引けるかもしれませんが、会話を収録したかたちなのですいすい読めるし
各時代ごとの詩集からいくつか選び出して、それをもとに話を進めているので
谷川ビギナーにも入門になるし、
なによりも詩と詩人の魅力が厚みに違わずぎっしりと詰まっていて
とてもいい本。いい仕事。

もう本当におすすめです。



正直僕らの世代にとっては谷川俊太郎って、国語や音楽の教科書に当たり前に載っていたし
雑誌広告やテレビコマーシャルなんかでも使い込まれていたし
読む以前から「大詩人」だった。

だから、なのか
これまでまともに意識して読んだこともなかった彼の詩群に、僕はこの本であらためて向き合った。


読むべき詩がたくさんあった。

すごく興奮したし、
胸の奥からせり上がってくるものがあったし、
気持ちがほどけたりもした。

「さようなら」なんか、
ちょっと冷たく鋭利な物を突き付けられるような
けれど背筋がしゃんと伸びるような心持ちにさせられて。


ことばをシンプルに繋ぎ合わせていくだけで、こういうことってできるんだなあ。
凄いよ。



また、谷川さんの作家としての生き方(在り方?)にも思うところがたくさんあった。


やっぱりそういうタイミングにきているのかな、と自分に翻して考える。

ロボットではないから、カタンと設定変更できないけれど。するつもりもないけれど。



いかなきゃなんない
それだけはどうも確からしい。
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by aji-kyuu | 2010-10-10 21:12 | 読む | Comments(0)