<   2011年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧
今年も益子へ!
直前となってしまいましたが、
2011年もやってきます。GW


ゴールデンウィークといえば、恒例陶器市。

皆さんに「お久し振り」を伝えるため、今年もテントを出しに行きます。


災害復興がんばろう益子
益子 春の陶器市

2011年4月29日(金・祝)〜5月5日(木・祝)
午前9時頃〜午後5時頃 *会場によります
栃木県益子町内各所

益子町観光協会



僕、安達は例年通り陶芸メッセ・益子遺跡広場にてテントを構えて出店します。
風の吹き抜ける気持ちの良い丘の上。
芝の広場です。




メディアで流れている通り、
栃木県の東寄りに位置する益子町は、先日の震災で震度にして5〜6。
軽微とはいえない被害を受けたそうです。
薪の窯の多くは倒壊。
商店や美術館でも多数の破損品が出てしまい、
友人の作家のところでも在庫や制作中の品々の多くが割れ
工房や住居を離れざるをえなくなった方もいます。
中には、ひと月経った今もまだ仕事に戻れていない方もいるようです。

そんな中、陶器市の開催。

もめたことでしょう。
実際当初より日程も短縮されています。


それでも、やらねばいけない。


それはけして「ここで稼がなければ」とかそういうのだけではないはずです。
確かにそういう事情も無視はできませんが
それよりもやっぱり
事実被災後も環境を整備し直して作り続けている人たちがいることを知らせるため、
あるいは
それぞれがそれぞれを鼓舞してより大きなポジティブエネルギーを醸成するため、
そのために開催しようとしている、と僕は思っています。


メディアは大小関わらずどうしてもマイナスイメージを前面に煽り立てる傾向にあります。
けれど現実はもっとずっと前向きに動いていっている
ということは、ままあるものです。


先日の東京滞在で再会した益子の作家さんたちは、これまでと変わらず
むしろこの一件で「作る」意志を強くしているようにすら見えました。

もちろんこれは僕の主観に基づいていますので、内心は分かりませんが。

ともあれ今かの地に必要なのは被害を追いかけるのではなくて、この先への推進力だと思われます。

そして実のところ、僕ら非被災地の者にとっても「なんだかんだやってるよ」という笑顔がなによりなわけで。


偶然にも、同時期にいくつかの益子絡みの展示会が東京でかち合っていたことを、どれだけ嬉しく思ったことか。



だから、この陶器市を今後二度とない大事な意味を持つ陶器市として
僕は車で向かいます。



余震の恐れがあるかもしれません。
「もっと被害の甚大な地域があるのに‥」という思いも分からないではありません。

それもひとつ。

でも、どこへ流れるかも把握できていない記号的な援助をすることに
少なからず躊躇しているとしたら
その場の空気を吸い込んで、その地を踏み締めて、
相手の顔を見て、声を掛けて、
そういう関わり方もあると思うのです。


もし益子や笠間に足を運ぶ時間が作れるのなら、それもひとつの縁。

ここからはそれぞれがそれぞれの縁や繋がりを手繰って、微に細に、具体的なかたちで応援していくことが必要かと。



僕は益子にご縁があり、たくさんの繋がりとそれへの感謝があり
「やきもの」に恩があります。





こんな重々しく、押し付けがましい案内をするのもなんですが、

正直に
これが今春の益子陶器市を前にした僕の気持ちです。





季節は春。
ぜひ、関東最大の陶器イベントを思いきり楽しんでください!
[PR]
by aji-kyuu | 2011-04-27 00:47 | 案内 | Comments(0)
展示会終了です。
東京都文京区水道にある酢飯屋さんで開催されていた
うつわ謙心さんによる
和菓子とうつわ 展
は昨日、会期終了いたしました。


お越しいただいた皆様、有り難うございました。


先の土日二日間のみの在廊でしたが、
ワークショップの盛況もあって、大変多くの方々とお話しすることができました。

定番のシリーズや新たな試みの器たちへ、
そして僕自身へいただきましたご意見、アドバイス、応援のお言葉
いつもくださる方、初めての方、いずれにしても本当に有り難く
独りで作っているわけではないことをつくづく思いました。

そんな皆様に対し形でもってお応えするべく、昨日から本格的に制作再開しております。


そんなお客さんはもちろん、ご一緒した作家さん達にも恵まれ、
今の自分に必要ないろいろを一杯に吸収することができました。
和菓子や水引き、お寿司の作り手さん方の姿勢に受ける刺激も少なくありませんでした。

このタイミングでこの企画に参加させていただけたことに感謝しきりです。

これこそ、しっかり形で示さねば
いっそう意気込んでおります。


有り難うございました!






さて今回は、ふた月ぶりの東京。

正直どの程度回復しているのか不安を抱えての上京でしたが
そんな心配をよそに、この国の首都は相変わらずせわしなく動いていて
まとまりないエネルギーが混沌と渦巻いていて

いつもなら気も滅入るそんな様が、嬉しく、頼もしくさえ感じました。

確かに、停まったエスカレーター、暗めのネオン、すいている陳列棚などには
目がいってしまいましたし、初めて体験した大きな余震には胸が詰まりましたが
外見上ケロリとしている周囲に、落ち着かない僕は救われました。

こうしてみんなが明日へ向けて必死に足をくり出しているうちは
大丈夫だ、
そう思えました。



このひと月あまり、本当に本当に多くのことを思い、考えてきました。
それは日本中が同じくしてきたことでしょう。

多少の滞りをやり過ごし、それを経た今も
ほとんどが震災以前と表面上さして変わらぬ日々を送っているわけではありますが
でもその内容は明らかに違ってきています。

こんなに考え、これからもずっと考え続けるのだから
同じことをするにも、それに際しての心持ちが全然違う。


だからやっぱり特別なことでなくて、いつも通りでいいから思いを強く日々をおくろう
とあらためて。





愛知県瀬戸市では企画展示「花をくらしに、暮らしにはなを」開催中です。

それから月末になると、29(金祝)より益子陶器市
今回も参加します。(詳細は後日ここで)



ずっと同じように、作って届けて。
世界を回していきます。



b0156116_2231467.jpg写真は「和菓子とうつわ 展」へ出品していた
野焼き 板。

羊羹など、菓子皿としてのご提案。



実はこれ、ひと月前の状況の中
灯油を大量に使っての窯焚きに嫌気が差してしまい
庭先の廃材だけでやれないかと
生まれた新たな方向性です。


現在「花をくらしに、暮らしにはなを」にて、植木鉢として出展中。


よろしくお願いします。
[PR]
by aji-kyuu | 2011-04-20 23:47 | 案内 | Comments(2)
和のくにで
b0156116_20192857.jpg












和菓子とうつわ 展

2011.4.14thu ー 19tue
展覧会時間 11:00 − 20:00
酢飯屋ギャラリー

参加作家
安達健
伊藤剛俊
鈴木陽子  (以上、陶)
田巻奈菜  (金属)
富井貴志  (木)
蜂谷隆之  (漆)
wagashi asobi  (菓)
YUI Lab.  (水引)




東京都文京区にある酢飯屋さんを会場に
うつわ屋でありながら、分野業界を横断的に結び付けてイベントや展示会をプロデュースされている うつわ謙心さんが主催する企画展です。

酢飯屋の岡田さん、うつわ謙心の佐藤さんお二方とも、食を舞台に興味深い活動をされています。

その方々と絡み、なおかつこの作家陣の中で展示会に参加させていただけることに、まずは感謝。
正直「嬉しい」が先に立ってしまいます。

とはいえ僕も作家。
この企画にどう応えるか。
このハコの中で、どうコミュニケートしていくか。

考え、作りました。


そんな折にあの大災害。
手は止まりました。

頭と心はすぐにあちらへ飛んでいくし、とはいえ体は動けるわけでもなし。


こういう時に、器を作っているという妙な自意識。
今ここで触っている土がまぎれもなく、あの人々の暮らしをいとも容易く呑み込んでいった大地の、地球の切れっ端であるということに不意に気付いて慄然としたり。



今回の展示会に何を出品できるか、それ以上に
今この時、展示会に向き合ったというそのことが、多分今後長きに渡って僕を支配するのだろうと思いながら
先ほど窯の火を落としました。




和菓子をきちんと、行儀良くいただいた経験すらあやうい僕が、その器を作るのは何かおかしな気もすれど
生まれてこのかたずっと和の文化の中で生かされてきた自分には、自然その文脈が刷り込まれているのだろうし
僕の器作りの根幹にはおそらくその「和」なる思想背景が脈々と注がれているとも自覚されるので
そのままに、いつもどおり作ることを目指しました。


相も変わらず一年ごとに訪れる春を、生成りで感受する。
そんな器が並ぶはずです。



関東圏の皆様、
計画停電も一応の終了。
ご不便も少しずつ解消していくことと思います。

せっかくです。
2011年では一度きりしかない春が行ってしまう前に、それをしっかり受け取って
次の季節に向けて放りましょう。
そうしてまた、時をくるりと回していきましょうよ。
そうでなければ明日がこない。



安達は16日(土)と17日(日)会場におります。
「いやあ、春ですね」
そんな言葉を交わせたら幸いです。
[PR]
by aji-kyuu | 2011-04-08 21:30 | 案内 | Comments(0)