甘い季節
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甘味をたのしむうつわ 展

2017.10.11(wed.) - 17(tue.)
10:30 - 20:00
  

会場:銀座三越7階 リミックススタイル
企画:うつわ謙心
甘味:sasuga琳 和菓子薫風

参加作家●●●
安達健 岡崎慧佑 岳中爽果 前田直紀 加藤育子



すっかり秋です。
朝晩「冷えるな」と腕をさすることも少なく無く、水に温みを感じる日も出てきました。

べたべたする夏を過ぎ、微細な音や香りに気付くようになると
にわかに果物や根菜が売り場へと溢れてきます。
コーヒーやお茶も温かいものが嬉しくなり、
それらをゆっくり愉しむ時間も自然増えていきます。
素材が充実して、心身調ってくれば
食事はもちろん、おやつだって断然美味しい季節。
そこに来てこういった企画をいただきました。

秋に恒例となっているメンバーで、銀座にて。

今回は陶磁、木工のうつわのほか、甘味の出品もあります。
蕎麦屋のプリンや特製どら焼きなどなど。

うつわ謙心さん企画ではお馴染みの石目調灰〆シリーズの新作や、
灰釉系のシリーズの銘々器、
共に並ぶプリンにはもちろん、羊羹や焼き菓子に合わせたうつわも提案していきます。


私安達は初日11日と14日のみ在店します。
デパートですので営業時間は長いですが、作家在店は基本12:00-18:00ということです。
お気をつけください。


よろしくお願いします。




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# by aji-kyuu | 2017-10-02 17:24 | 案内 | Comments(0)
食べごとのそれぞれ
僕の住む浦賀では、
台風が最後の夏をごっそり持ち去ったかのように、空気が入れ替わりました。
秋晴れ。涼やかな風。刷毛の目雲。

先日、東京石神井公園にて開催していました「安達 健 陶器展」が無事終了しました。
最終日こそその台風の影響を受けてしまいましたが、
それでもこの良い季節。
毎年顔を出してくださる方とも、初めて訪れる方とも沢山お話しさせていただきました。

貴重なお時間を使ってわざわざお運びくださいまして、本当にありがとうございました。

長く楽しみにしていてくださった人も、たまたま通りがかった人もいらっしゃったことでしょう。
その皆様全員に終始万全なご対応ができたわけではないと思いますが、
僕、ギャラリーとも精一杯の展示をさせていただいたつもりです。
その場を楽しみ、品ものだけでなく明日の食への何らかのモチベーションを持ち帰っていただけたとしましたら、これ幸いです。


今回、knulpAAさんでは7年目となる個展。
例年にも増して印象的だったのは、いらっしゃるお客様たちと「器の使い方」について多くお話しできたこと。
どう使うかの遣り取りをしていると、自然お相手の食事が、食生活が見えてきます。
良し悪しとかではなく、それぞれがそれぞれに事情を抱えていながら、
それでもなべて食に向き合っているという当たり前のこと。
その食の場をより良くしたい、というごく純粋で前向きな姿勢は、
それをお勧めしている僕自身ですらちょっと感動するものでした。

特別企画「盛る楽しみをつたえる食事会」でも、瞬く間に埋まった10席のお客様には
我々飲食素人の稚拙な進行ではありましたが、「盛ることの楽しみ」を存分に感じていただけたのではないでしょうか。
お料理と器の主従のない幸福な関係が表現できたと思っています。


この秋を迎え、また一年の食器作りの日々が続きます。
来年はここ石神井で何をお見せできるか。
自分自身楽しみでいます。

今後ともご注目のほど、よろしくお願いします。



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# by aji-kyuu | 2017-09-19 22:00 | 考える | Comments(0)
重ねる食事に向き合う
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安達 健 陶器展

2017.9.8(fri.) - 17(sun.)
11:00 - 19:00
  

* 13(wed.)休み。
* 最終日16:00まで。


knulpAA gallery(東京都練馬区石神井町1-21-16)



港町に住み始めて一年が経とうとしています。

器を作るという仕事も、夫婦二人での生活も
落ち着くには十分と思われる時間を過ごしながら、
しかしそれぞれに、嬉しき事も、悩める事も、さざ波のように休みなく打ち寄せ
凪いだ一日は一向に見当たらないまま、また、秋の石神井個展を迎えようとしています。

そんな慌ただしき日々を送っているのは、なにも僕だけではないでしょう。
皆、それぞれの場所でそれぞれの時を、右に左に揺られ揺られつやり過ごしていることと思います。

その中でも、我が家について唯一自信を持って言えることは
「食事の充足」。
もちろんさして特別凝った料理を食べているわけでもないし、
強いこだわりを持った食材を使っているわけでもない。
ただ、ささやかに、つつましやかに、ちょっと時間を掛けて、ほんのちょっと手間を掛けて
飯と汁と菜を二、三品。
そして、日毎、品毎に取り合わせる贅沢な器たち。


冷蔵庫が心許なくて質素に済ます日もある。
帰りが遅くてスーパーの惣菜に頼る日だってたまにある。
でも、器でもって「食事の充足」は支えられる。


少なくとも僕はそれを信じていますし、本展はそれをお伝えする機会と捉えて臨もうと思っています。



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いつもの食事。当たり前の食卓にて。
冷蔵庫に残る煮ものでも、昨夜とは少し違った姿に盛り付けたい。
道すがら買って帰った揚げものでも、それに合わせて盛り替えたい。

日々を重ねる器づかい。


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ちょっといい日の食事。少しばかりしつらえた食卓にて。
季節の変わり目を慶んで受け入れるために、旬のものを品良く盛り付けたい。
あの人の生まれた日をささやかに祝うために、好物を丁寧に盛り合わせたい。

その日を持ち上げる器づかい。




なお今回、展示会の開催に際し特別企画を用意しました。


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「盛る楽しさを伝える食事会」

9/9(sat.)17:00-
たべものやITOHEN(石神井町2-13-5)
参加費 ¥3,240
10席限定 完全予約制

本展のテーマ「盛ること」に着目してDELICATESSENとEAT-INのお店ITOHENのお料理を
私安達が展示しているものと同じ器に盛って、ささやかにもてなす重陽の食事会。

*ご予約方法、イベント詳細はknulpAAのHPにて。

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さて、本展示会の中身ですが
最近注力している小さめの銘々皿鉢を中心に、緑、茶、黄の定番の灰釉ものや
今回新たに淡緑と名付けたすっきりした灰釉、
昨年までのグレイッシュな長石釉に加え、紫がかった粗土の長石釉ものも準備しています。

相変わらず食器を軸に据えて、酒器や花器もいくらか。

安達の在廊日は、9/8,9,10,11,12,15,16,17の八日間。


どうぞよろしくお願いします。



cooked by ITOHEN photographed by TAKEHANA Yasushi
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# by aji-kyuu | 2017-08-16 23:11 | 案内 | Comments(0)
盛ることの楽しみ
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細長いうつわ 箱形のうつわ 展

2017.6.24(sat.) - 30(fri.)
11:00am - 7:00pm 最終日 5:00pm

うつわPARTY(東京都目黒区駒場2-9-2)

安達健 伊藤叔潔 馬野真吾 平厚志 橋口信弘 古川桜

いつものお料理を違った顔に見せてくれる
テーブルに新しいリズムを生んでくれる
お洒落でたのしい、細長いうつわ、箱形のうつわたち。
小さなものから大きめまで、6人の作家さんたちが考えてくれました。



この数年、石膏型を利用したうつわ作りを少しずつ少しずつ展開してきました。
僕の展示会の中に、ろくろの円運動ではどうしても表現できない様々な形が増えてきたのはそのためです。

これはけして「ろくろ造形に行き詰った」といった理由からではなく、
はたまた、「バラエティに富んだ形を作りたい」といったものでもない理由からのことでした。

”食器”を考える上で、数年来一つのしるべとしてきた懐石において、
その食器としての本懐は器形にはなく、盛りどころの形にありました。

いつもと同じお料理を違った顔に見せたいと思う時、
よく言う違った色、雰囲気の器に差し替えるだけでは不十分で
それよりもむしろ、色や雰囲気が似通っていたとしても、違った盛りどころのある器に替えることが実は最も手っ取り早いものです。

「盛りどころ」とは器における内側のうち、お料理を盛るべきスペースの意。
すべからく食器には、お料理を盛ることで当のお料理も器自体も美しく見える位置、範囲というものがあります。
円形の器の場合、それは一般的にやはり円形に設定されているのですが、
同じものを同じ量盛るのに際して、本来その盛り方はけして一通りではないはずで
例えば円形の皿に盛られたものを長皿に姿良く盛り替えてみると、
自然、盛り方は横方向に広がり、そのお料理の顔が一変します。

細長い器、箱のように角の深い器などは意外な表情を引き出してくれる格好のアイテム。

そんな盛りどころの面白さを意図し、石膏型を介して作り出した食器を、今回様々に並べるのです

展示会テキストにもあるように、テーブル上でのアクセントとしてももちろん活躍するはず。


安達の在店は24(sat.)のみではありますが、
お会いできた際はそんな「盛りどころ」の話なんかもできたら、と考えていますので
梅雨の空にめげずに、ぜひぜひお越しください。

よろしくお願いします。




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# by aji-kyuu | 2017-06-14 21:02 | 案内 | Comments(0)
灰で焼き締める
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安達 健(灰〆)
フクオカ タカヤ(komorebi)
二人展

2017.5.18 thu - 23 tue
11:00 - 20:00 LastDay - 17:00


うつわ謙心(東京都渋谷区渋谷2-3-4)



春から初夏へと、早々に移ろう気配を見せているここのところですが、
良きシーズン。
展示会のお知らせです。

今回は強い思い入れのある展示になります。
僕がまだまだ発表を始めて間もなかった10年近く前、
益子の作家の紹介で知り合ったうつわ謙心というお店。
先方もたった一人でお店を立ち上げてまだ数年だったかと記憶している。
店主さんは僕がどんなコンセプトで、どういったバックグラウンドを持って
うつわ作りに取り組んでいるか、を知り得ないままに
当時の僕が”偶然にも”作っていた一つのシリーズを気に入ってくださり、
自信がないゆえに安易な返事ができなかった駆け出し作家の迷いや逡巡を
あっさり見放すことなく、程よい距離感で見守り、
一歩一歩、辛抱強くその距離を縮め、じっくり、しっかり”仕事”へと組み上げてくださった、
そんな方。

作家として活動を始め10数年。
今思えば、
そのような人としての尊重をもってお付き合いしてくださる方など、正直相当に貴重な存在。
今や百貨店の催事や関東県内各地の展示企画で大車輪の活躍をされている謙心さんとはいえ
当時作家一人一人にそうして向き合うことがいかに困難なことだったか。
感謝しきりです。

そういった一つ一つのお付き合いを積み重ねて、
この度ようやくうつわ謙心実店舗での二人展に到りました。
出会いからこれまで、細くも長く贔屓にしてくださっていた件のシリーズに絞り込んでの展示です。


灰〆と呼んでいるこのシリーズは、
しばしば「石ですか?」という質問を受けるくらいに石目調の表面をしています。
大理石とか、大谷石とか、あるいは墓石などとか。
そうしたザラリと粒立って見える表面は、一見すると「焼き締め」と云われる、
薪窯による無釉焼成作品にも解されるのですが、
実際は植物の灰を主成分にした釉を施したもの。
素材としている土の耐火度が非常に高く、その性質ゆえ、焼成中に釉を吸い込むことがままあり、
吸い込まれた釉が作品表面の粘土成分を熔かし固めている、というのが実態。
ですので、一般的な陶器が割れた時の断面、粘土の胎があって、その外側に釉薬の層があって、
という状態ではなく
その土釉分け隔てがはっきりしていない断面が見られます。
これは、一部の伊賀系の薪窯焼締の表面にもたまに見かける質感を全面化したもの、とも捉えられます。

”陶芸用粘土”の元となる原土を単味で用いる僕にとって、こういうやきものにしたい、
例えば「石のようにしたい」という意識はまず無く
こんな性質の土がある、だからこう形作ろう、こう焼こう、という思考があって
そのもとに生まれるうつわが結果、それぞれにそれぞれの様相を呈するわけであります。
この灰〆シリーズもまさにそれ。

本展では10年近く定番として取り組んでいるこのシリーズを、僕なりに少し発展させるつもりです。
うつわ作家としての姿勢は振らすことなく、かつその際に踏み込みたいと試行しました。
その結果否、経過を、どうぞご覧ください。
食器、花器、ほか暮らしのうつわなど、多くは用意できませんが、様々に展開します。


安達の在廊は
18(木)〜21(日)の4日間のみ。

皐月の過ごしやすい日柄。
渋谷駅からぶらり散歩に、ぜひお越しくださいませ。
お待ちしています。



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# by aji-kyuu | 2017-05-08 21:03 | 案内 | Comments(0)