![]() 我が家の目の前に広がる田んぼ。 今日は昼前から瀬戸のギャラリーへ仕事に出ていて、 ちょうどとっぷり日の暮れた頃帰宅。 駐車する時、ふとヘッドライトに照らされた朽ち葉色が目に入った。 その上には明るいお月さん。 朝から、冷え込みは今年一番とかで、 岐阜でもちらちら小雪が舞っていた日中。 雪は止んで、沈む間際に陽さえ差していたものの、今晩はしっかり冷えています。 工房の温度計はストーブ焚いても軽く10℃下回っている。 でも、なんだかやっぱり冬は好きだよなあ と、毎年この時期思い直す。 体は縮こまるし、霜焼けは両手両足ひどいし、 なによりものの乾きがぐっと遅くなって、仕事の作業効率が上がらないから、 フラストレーションが溜まる。 けれど、今日のように街へ出たり、そうでなくても庭で作業中ふいと気を緩めた時 肌よりももう少し内側で感じる、空気の静かさ。 澄みよう。 とてもとても心地よい。 とりわけ夜。 春はごそごそとにぎやかで、夏はむんむんと落ち着きない。 秋は秋で、静かにはなるけれどどこかお疲れ気味。 あえなく落ち入る沈黙だろうか。 その一方 冬には、内にこもった静かさ、というか 「自ら押し黙って、じっと耐える空気」がある。 口は真一文字に結んで、拳は固く握られている。 腹には力がこめられていて、足の裏は地面をがっちり踏み締めている。 無駄口叩くことなく、ひたむきに自分をまっとうしようとしている、 そんな像を勝手に描いてしまう。 冬。 どちらかと云えば、ああだこうだとまず口から先にでて語りたがってしまう僕は、 そういう寡黙さに憧れる。 そうでありたいと願う。 潔さ。 そんなことを、 冬の夜空に思うのです。
by aji-kyuu
| 2009-01-11 22:43
| 考える
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