![]() 数日前から庭で紫陽花が満開。 一年ほど前ここに越してきて、大事な窯を据えるため 庭の一角にコンクリートを打って小さな屋根を葺いたのだけれど その際、根から抜かずに枝を切るだけで留めておいた煙突脇の紫陽花が 一年越しにたくさんの花をつけてくれました。 しかも全部が全部何故だか真っ白。 さすがに開いたところを最初に目にした時はぞくりと背筋に冷気が走りもしましたが こうして雨に濡れ、しっとり落ち着いた調子になると 清々しさというのか、どこか聖性すら感じられる。 窯の真裏で咲いたのもなにか意味があるのだと思わせられたり。なんだり。 白について。 自然界における“白”というのは、まずもってほかより格段に目立つし 古くからカミ的な存在を象徴する色として考えられているようで 大きいところで、アマテラスオオミカミやら 僕の地元で祀られている大蛇とか狐だとかも決まって白いし 「もののけ姫」のモロ、シシガミサマの変態も白かった。 まったく違ったアプローチで‥ やきものの技術革新の歴史も ヨーロッパの錫やボーンチャイナから中国の白磁、朝鮮の白化粧、日本の志野等々 全世界的に見て“白”への渇望が原動力なのは明かだったりする。 つまり、自然界に存在しにくい色なのだから必然白いやきものは非常に難度が高かった。 同時に“白”は“空”も表す。 白紙 白いキャンバス ホワイトキューブ 空白 ところでそもそも“白”って“色”なのだろうか。 うーん‥ とてもとても興味深い。 追記: オオデマリ(大手毬) スイカズラ科 別名テマリバナ 一般的に、5月頃白い花を毬のようにたくさんつける種だそうです。 ちなみにアジサイ(紫陽花)はユキノシタ科。 ご指摘ありがとうございました。
by aji-kyuu
| 2009-04-25 23:32
| 考える
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