あれだけ世界を揺るがした訃報もない
と思いつつも、 いくらかほとぼりが冷めてきたように感じるこの頃なので 書いてみることにしました。 " The True King of Pop, Rock And Soul"、マイケル・ジャクソンについて。 6月25日。 彼の死を移動中の車で聞いたとき、「嘘だろ嘘だろ」とボリュームを上げつつ 僕は なんだか心に隙間が拡がっていくような、妙な喪失感に襲われました。 彼の熱心なファンでもないし、これまで特に意識してきた人ではなかったのに‥ そんな自分の反応に動揺すらしました。 あの日、 おそらく全世界中で僕と同じように不思議な心持ちを覚えた人が五万といたことだと思う。 それくらいに、彼は「時の人」でした。 そして手繰る、僕の中のマイケル・ジャクソン。 小学生の、たしか低学年。 盆に正月に家族で訪ねていた祖父母の田舎で同居する叔父に観せてもらったレーザーディスク。 その中にマイケルのものがあった。 『Thriller』のショートフィルムだったのだろうか。 (実際なんであったか、あれ以来観ていないのでさだかではない。) 少年のマイケルが煙幕から出てくると青年になっていたり、 彼の影がみるみるスポーツカーのものへ変身したり、 錆び付いた工場跡で何十人も揃えてダンスしていたり。 薄暗くて、ギラついていて、 泥臭くセンシティブ。 まだまだコワッパの当時の僕にとって、それは凄まじく鮮烈な映像で、とにかく深く刻まれた記憶。 あれ以降一度も観返していないのも、思えば恐さが先立って避けていたということだったのかもしれない。 にも関わらず、パートパートは鮮明によみがえるのだから、よほどの映像体験だったわけで。 今にして、 これまでの最も濃い時間を費やしてきた「映画」というメディアへの興味は この時おぼろげに自覚された。 そう言ってもいいのかな。 次に彼と再会したのは中学生になってから。 その頃リリースされた『Histry』というベスト盤を仲間うちで回し聴いたっけ。 スティービー・ワンダーやサイモン&ガーファンクルら“洋楽”にかぶれながらも ほぼ初めてまともに聴いた彼の音楽。 やっぱりカッコ良かった。 小さなCDラジカセで何度もリピートかけた。 マイケル・ジャクソン。 曲がりなりにも、 彼と同じ時代に生きられたことに感謝。 有り難う。
by aji-kyuu
| 2009-07-28 22:17
| 観る
|
Comments(0)
|
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
タグ
フォロー中のブログ
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||