![]() うどんはうどんでも 愛知は名古屋の味噌煮込みうどんに使われる麺のたいていはかなりコシが強い。 かたいとか粉っぽいとか、好き嫌いの分かれるところ。 赤土+白化粧+長石釉 大碗 先日、用事のついでに愛知県の豊田市美術館へ。 建築空間から所蔵品、企画内容どれをとっても素晴らしい美術館で 以前から時間が許せば足を運んでいるところ。 美術をやっている友人がそこを展示会場にする大きなコンペに入賞した(しかも準大賞!)とのことだったので。 大学生当時、陶芸のサークルを通じて知り合った彼女は 粘土の状態での不定形とやきものとしたときの強固な物体感の間にぼんやりとある危うげな触感みたいなものに ちょっと異様なくらい執着しているように見えた。 ぐんにゃりと焼き固まる、というようなことに。 で、今回の公募展で彼女の作品をほとんど初めてライブで観たのだけれど 驚きました。 驚くほど良かった。 ひいき目差し引いても、他の入賞作から抜きん出ていました。 「展示物」である以上、十中八九人は目で観る。 でもその目で視たものを目でのみ感覚するということにすべての人は慣れきっていて 体験が体験として知覚できず広がらず、面白くないと感じる。 例えば、あるものを目で視ながらにして他で感覚できたら —— 彼女の作品は“柔らかく”固まった立体。 軽妙で重厚。 どろどろと、それでもさらりあっけらかんと。 目から肌に触覚に実際以上の生々しさをもって伝わってくるものでした。 表す内容の深部まで話すのは避けますが、 ともあれ見事な表現だったと思います。 端から、遠くから見ているだけでもここまでに紆余曲折あった彼女。 いいメディアをみつけたんだね 信じ続けてきて良かったね 次会えたら、そんなことを言いたい。 そしてすべての人に 視覚はもう充分使い込んだ。 ここからは触覚にものいわせませんか?
by aji-kyuu
| 2010-02-28 22:10
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