瞬く間の夏。
京都の山奥「山ノ上マーケット」からすでに一週間以上経過してしまっていました。 お越し下さいました皆様、遅ればせながら有り難うございました。 アクセスに少々ご不便をおかけしたかと思いますが 道中も含めてこそ旅の楽しみとするなら、とても満足していただける一日となったのではないでしょうか。 かくいう僕も、行き帰りでの移動中寄り道したり、足を伸ばしたりできたこと、 その先での人や景色との出会いなどをひっくるめて 今年もまた、本当にいいイベントとなりました。 もちろん本編「マーケット」での新しい方々との関わりは、これからの長い先々で生きてくることでしょう。 こういうのが好きなんだ、と器を買ってくださった方の目の輝きを間近で見、 そうかそんなにか、といつしか「当たり前」になりつつある自分のもの作りの根を確かめたり 先を行く諸先輩方のやり方、生き方を目の当たりにして自分のゆく先に目を細めたり 物理的にも精神的にも離れていたばかりか、これまで交差することのなかった同世代の中に 同じ時代をもがいているいち人間としての共感覚と、 その発露の多様を、この目耳肌で感じることができました。 バラバラなところでバラバラなことをしているありとあらゆる作家、経営者、お客さん、あるいはそういった立場をも超えた人々が なんらかの縁でああして集まって、一つの場を築く。 その豊かさへ、深く感謝しています。 高原の夜はやっぱり涼しく、こちらへ戻ってげんなりです。 ![]() この春長野の有機農園で働き始めた姉夫婦より野菜セットが届きました。 美味しいのは言うまでもなく 何より「違う」ということ。 トマトとかカボチャとか小松菜とか、 これまで食べてきた野菜とは 明らかにちがった味わい。 もっと言えば、ちがった茹だり具合、火の通り加減、塩みの入り方。 これには正直驚きました。 思い出すのは先日、縁あって立ち会わせていただいた料理家さんの台所すがたと、その言葉。 「その時期、その場、そのものによって、分量も手順も変わるのが当然」。 何をどれだけ入れたかなんてその日その時かぎり とでもいうようなとても人間らしいその料理に(そのシーンに?)、この上ない贅を感じたものでした。 違いに目くじらをたてるでなく、 違いに嬉々とできるような、 そんな作家であれたらと思う。
by aji-kyuu
| 2011-08-16 21:40
| 考える
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Comments(3)
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案の定、素敵な一日となったのですね。
私も行く予定だったのですが…、不測の事態で行けずがっかりでした。いろいろ感じられたことが、また次の作品に反映されることでしょう。楽しみですね。 来年は、山の上マーケットリベンジします! ちなみに、写真の野菜は何ですか??
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お疲れさまでした.
上の写真の物はトマトですか? ㅇ-ㅇ とてもおいしく見えます. 「その時期′その場′そのものによって′分量も手順もわるのが然」<- この1行が心に触れました. ファイティング夏! もうまもなく秋が来ますね. ^-^ facebook 度ism ページでお兄さんの写真を見ました. お兄さんがもっと懐かしくて見たいです. お兄さんもそうですか? お兄さんの近況をよく聞かせてください. '-^/
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