今年も秋の気配が朝晩そくそく立ち上がってきました。
この季節です。 安達 健 陶器展 2016.9.10(sat) - 19(mon) 11:00 - 19:00 *14(wed)休み *最終日は16:00終了 knulpAA gallery(東京都練馬区) 年始から横浜の妻の実家への居候が続いていたわけですが、 このほど晴れて我が工房兼住居を得ることができました。 まだまだ十分と言える状況ではありませんが、しばらくここで生きていこうと決めました。 それがついひと月前のこと。 このタイミングで、5年以上前から唯一毎年個展をさせていただいているギャラリーでの展示会となります。 制作環境が無い、ということはやはり想像以上に苦しく、 上手く呼吸ができないというか、心にパーツが足らないというか、 これまでに経験したことのない、なんとも危うい感覚で居ました。 やや急いだ感もあり、けして万全な環境ではないものの それでもこうして、作業を始め、繰り返すことで、作る場が日毎できてゆき あの本巣で8年余かけて積み上げた我が工房の空気が戻ってくるのは、とても嬉しい。 ああ、僕という人間はこういう仕事だったのだな、とあらためて確認するこの数週間です。 先日、お盆参りを兼ね、半年前まで生活していた家を訪ねました。 正確には家が在った場所を。 もうそこは僕が出ることをもって取り壊し、今は更地。 建屋はもちろん、見慣れた庭木や石、花はそこに無く、 まだ膝丈には満たない、けれども青々とした若い草が一面にそよいで、 そして、なによりそこが広かった。 あそこで暮らした日々はまるで夢のように跡形が無く、 ただ、隣近所のおじちゃんおばちゃんは相変わらずの顔で歓迎してくれて、 切ないとか、懐かしいとも違う、なんとも不思議な心地になりました。 それとともに、あの時気付けなかった幸福と感謝が心中を満たします。 今告知を打つこの地が、そういう場になるだろうか。 まだ見えませんが、そうであってほしい、そうしたい。 その第一歩になる本展です。 さてようやくここから内容。 今回は「銘々」をテーマに、小さめの器を中心に並べようと思っています。 以下DMテキストより抜粋。 その碗は今日も明日もあなたの器、 あの鉢は今日のあなたへの今日の器。 代わりのいないあなたを見守る属人器と あなたの揺らぎや移ろいを受け容れる銘々器。 どちらもあなたの存在を確かなものとする、食の場の装置。 こんな意識で、新たな工房から生まれ出る器を受け取っていただけたら。 安達の在廊は、 9/10(sat),11(sun),12(mon),15(thu),16(fri),17(sat),18(sun),19(mon) 要はほぼ全日。 よろしくお願いします。
by aji-kyuu
| 2016-09-03 19:49
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