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物語る器
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安達 健 陶器展

2019.9.21(sat) - 30(mon)
11:00 - 19:00
knulpAA gallery (東京都練馬区)


* 25(wed)休
* 最終日16:00終了




今もまだ千葉県を中心に停電や断水の不自由を強いている台風15号は
僕の住む横須賀にも直撃をしていて、
避難が必要なくらいに、烈しい風雨で風景を一変させたままに過ぎて行きました。

それが呼び水となったのか、昨日から空気が秋の爽やかさを帯びてきました。
寒い、そんな言葉すら口をついてくる朝です。

こうなってくると、この季節。
毎年の石神井個展です。


ここ数年の大テーマになっている「器の演出性」に力点を置きつつも
何も特別ばかりでない、日常をより丁寧に見つめる意識を
今年は大切にしたい。
そう考えたラインナップを携えての、年一東京展です。

以下、DMからの抜粋。



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あっちからもこっちからも
段ボール箱がいっぱいになるくらい
いただいてきた新じゃが。
底が見えてきたら途端、寂しさ。
冷凍庫の隅に眠るいつかの揚げ物と合わせて
まだためしていなかったひと鉢。
ほら、また違った顔。

淡緑灰釉 七寸鉢  小海老とじゃが芋




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お隣さんはお料理上手。
今日は手製の羊羹をお裾分けくださったので、
新茶をいつもより深めに淹れる。
こうしてゆっくりおやつをいただくことも
めっきり減った。
たっぷりとは言わない。
ささやかで良いからこのひと時。

長石釉 汲出碗  川根茶




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忙しない日々の中、
スーパーに並ぶ野菜で時節を知る。
ちょっと早いのは分かっているのだけれど、
黄色い輝きに目がくらんで。
来たる夏に寄せる期待と、仄かな愁いをかじれば
口の中にはまあるい甘み。

緑灰釉 葉形浅鉢、三葉形浅鉢  とうもろこし





写真と添えたテキストは、我が家で日頃本当に営まれている
小さな小さな物語、そのほんの一片。

こうした食事を日々、あるいは時々に重ねていくことが
豊かな暮らしを支えるのだと信じて、本展でも陶器を並べてまいります。


◯ 安達在廊日 9/21,22,23,28,29,30
◯ 在廊日には場内で盛り付けのデモンストレーションを予定しています。
◯ 会期中、内山史さんのお菓子を数量限定で販売します。



その他特別企画 「先行観覧会&盛付についての食話会」 も開催します。
詳細、ご予約はknulpAAから。


美味しい秋がやってきています。
そのお供に、どうぞよろしくお願いします。


by aji-kyuu | 2019-09-14 00:01 | 案内 | Comments(0)
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