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珈琲を肌で味わう候
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珈琲をたのしむうつわ 展

2019.10.23wed - 29tue
会場:銀座三越7階 リミックススタイル/和食器
営業時間:午前10時 〜 午後8:00

企画:うつわ謙心

参加作家:安達健[陶]/岡崎慧佑[陶]/岳中爽果[陶磁]/中尾雅昭[陶磁]/萩原将之[陶]
前田直紀[磁]/加藤育子[木]/村上慶子 sabi-nuno[錆染]

珈琲:Barista Base



またまた、季節外れとも言えなくなった大型台風がここ横須賀を直撃しています。
携帯ラジオをそばに置いて耳を立て、
その暴風音を雨戸の向こうに聞きながら、
時折、進路やレーダーを別タブで開きつつ、
このお知らせを書いています。

秋はもう深まった、はずなのです。

氷が恋しい季節は過ぎ去り、
ホットの温もりを欲する頃合いとなりました。


僕は毎朝起き抜けと午後休憩時にひとりコーヒーを淹れます。
スーパーの中ランクくらいの豆を基本に、時にいただいた手焙煎豆を、
最近では一人用ドリップポットで落とします。

夏でも冬でも、温かいコーヒーが硬い体をほぐしてくれるから、
時間にしたらけして長くはないけれど、僕にとって大切なひととき。

そんな時、僕の手の中にあるのはコーヒーカップではなくて、湯呑碗。
たいてい取っ手はありません。


今回の展示会、基本皆さん取っ手付きのコーヒーカップやマグを出されるのでしょうが、
僕は主催者のご了解を得て、取っ手なしの器ばかりを並べさせていただきます。

もちろんそうすることには、それなりの理由があります。

確かにハンドルがあれば、手には全く熱くはないわけですし、その手を滑らすこともないし、所作だってスマートかもしれません。
でもその際、うつわはツールになっています。

取っ手がなければ、当然ながら手肌で器の胎に触れ、器の肌合いを通して満たされたコーヒーの温度湿度を感じ、
傾ければその液体の動きを一枚向こうにはっきりと感じます。
取っ手がなければ、うつわは身体の延長としての一種アイテムになり得ます。

これは和食器特有の器観・身体観。
そう理解しています。


手で直に持つこと、口を直に付けること、そうした飲食物との関わりを原始の頃から重ねてきた我々は
実は自覚以上に触覚的生物なのかもしれません。

そうした考えから、
本展では、コーヒーを味わうための碗や猪口、高足などを中心に、取っ手を持たない飲用器と
その時間を楽しむためのお供、ケーキや豆菓子に合わせるいくらかの器を出品します。


また今回展示に合わせ自家焙煎するコーヒーブリュワーズBarista Baseさんが珈琲を販売してくださいます。
試飲用にいただいたコーヒーは精製方法にこだわる浅煎りのもの。
深煎りばかり好んでいた僕にとって、このコーヒーはある種のカルチャーショック。
しかも「washed」「natural」って、それ土の精製方法じゃないですか!

コーヒーを、さらにいっそう美味しく飲むには?との試行錯誤は当初から大転換して
我ながら楽しみなラインナップになりそうです。


安達の在廊は初日23wedと26satの二日間限りではありますが、
本気で珈琲をたのしむために注ぎ込んだ心意気を受け止めていただけると大変嬉しいです。

ぜひ百貨店でのお買い回りついでに、覗いてください。
よろしくお願いします。



by aji-kyuu | 2019-10-13 07:21 | 案内 | Comments(0)
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