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リアル

安達健(灰〆)× フクオカタカヤ(komorebi)
二人展


2020.10.22thu - 27tue
11:00 〜 20:00
Last Day - 17:00

うつわ謙心 (東京都渋谷)


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ここ数年、五月に開催させていただいているフクオカさんとの二人展。
今年も、困難な状況下にもかかわらず
店主の尽力で「WEB展」として実現していただきました。

ただ、いかなる工夫をしたとしてもやはりそこはうつわ展。
イロカタチにとどまらず、触感への意識を強くする食器文化を背景に
オンライン上の情報のみでは思うように伝わらないことも多く、
とりわけ僕の器などは一層の分かり難さも手伝って、正直申しまして厳しい結果でした。

そんな中、店主さんの「どうしても手に取って見ていただきたい」との計らいで
実店舗でのオフライン、あえて言うなら「リアルな」展示会を企画し直していただきました。


五月の情勢を思い返せば、大きく異なってきているとはいえ
未だ新型コロナ禍。
もしかするとこの先、終わることのないコロナ下を生きていくこととすれば、
生活様式はもちろんとして、こうした発信の様態も最適解を編み出していく必要があるわけで
まだまだ模索は続きます。

ともあれ作り手としては、
だからといって生活における良き器が変容するわけでもなく
作るもの、作るスタンスに大きな手入れはないのですから
展示会として、発信の場として
これまで同様、僕なりのチャレンジをさせていただきます。

この「灰〆」というシリーズ、その稀な質感から数年来
板、球、といった抽象性を伴うプリミティブな造形を意識して展開してきました。
そこで前回は少し飛躍させ
蓋ものという機能的な制約はありつつも、オブジェクト要素の強いものを、
そして今回はその対極に置けそうな、用途の見える器を中心に構成することにしました。

こうした社会状況下において自分が提案できるとするなら
それを特別なものごとの中には見つけ難く打ち難く、
むしろ日常の中に差し込む非日常、
当たり前を細やかながらに揺さぶる、これも一つのリアル。
そういうことなのだろうと、半年過ぎた今改めて予感しています。

また前回からトライしているフクオカさんとの共作、コラボも新作を出品予定。
「コラボレーション」というよりは、越前と横須賀
往復書簡のようなやり取りで仕上がってきています。


安達の在廊は22(木)、24(土)、25(日)の三日間。
土曜はフクオカさんも揃います。

よろしくお願いします。

by aji-kyuu | 2020-10-15 07:30 | 案内 | Comments(0)
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