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こどもとは何か
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こどものうつわ 展

2022年3月19日(土)〜 26日(土)
11:00am 〜 6:00pm  最終日5:00pmまで
うつわPARTY (東京都駒場)

やきもの
安達健 石川覚子 伊藤菜穂子 大隈美佳 笠間しのぶ 萩原千春

木工
岸本真紀 里見裕子 佐藤綾子(漆)


可愛いだけでなく、使いやすさや長く使ってもらえることを考えた
個性いろいろの「こどものうつわ」たち。
大人も使いたくなってしまうかも、です。





昨年より、お店の名物企画に出品をしたいと願い出て
会期中もその自分の場違い感に恐々としながら、
一方で自らの役割を再確認することとなった「こども」のための器の展示会です。

基本的には、「子供が使いやすい」とか「子供が面白がる」とか
「すべっとしていてかわいらしい」器がメインです。
会場には子供同伴で
「どれがいい?」なんて微笑ましい会話が繰り広げられて、
ざらりゴツゴツ、角はあっても愛想はない僕の陶器が選ばれる場面など、
ほとんどないのが現実です。

でもだからといって、こちら側の世界を小さき目に手に体に、
伝えない手はない。
小さければ小さいほど、せかいが狭ければ狭いほど
彼彼女らの感性は敏感で深淵。
固定観念や決まりきった記号は、その前では無意味。
その壮大なところへのわずかな通用口があるうちに、触れさせたい。

自分で選んだわけでもない、好き好んでいたわけでもない、子供の頃の道具や
それに伴う経験が、いつかどこかでふつふつと浮かび上がって、
由も判然としないまま、自分の思考行動を拡げ、支えている、なんてこと珍しくもないのだから。


我が子は瞬く間に4歳になりました。
彼の当たり前は、おともだちの当たり前とは明らかに異なっていて
それに本人まだ疑いもありません。
そんな彼の体を作っているのは、紛れもなく
僕が日々作っている食事で、
彼の考え方を作っているのも、紛れもなく
僕らが無意識に参照する思考でしょう。
そこに無自覚ではいられません。

食べる量も増え、食べるものの幅も増え、大人との違いはむしろなくなりつつある我が子に
やはり大人と変わりのない器で食べさせていきたいと、陶器を作りもする父は思っています。


特段の状況変化がなければ、
初日19(土)に安達は在店します。
一見場違いかもしれませんが、こどものうつわ と子育てについて
お話しできましたら嬉しいです。
よろしくお願いします。


by aji-kyuu | 2022-03-10 13:28 | 案内 | Comments(0)
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