上半期スケジュール追加
上がったり、下がったりしながら
それでも空気は確実に暖かなものに入れ替わってきていて
今年も手足のしもやけが疼く春の入り口。
もう三月でしたね。

今年最初の個展を終えて、
お料理屋やホテルからのご注文品を作りつつ、
4月から控える展示ラッシュに向け、準備に結局慌ただしくなりそうなこの年度末です。

上半期の展覧会スケジュールに追加や変更が少々ありましたので
ページ更新しました。
こちら からご確認ください。



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緑灰釉 七葉形皿
お隣からの大根と親戚からの文旦サラダ

# by aji-kyuu | 2019-03-02 22:52 | 案内 | Comments(0)
暮らしの容れ物
小さな家族が増え、早一年が経とうとしています。

ここ数年、勉強会などで「向付」について研究していたこともあり、
僕の器の展開は、銘々使いの皿鉢へ大きく傾いていたと思うのですが
三人で食卓を囲めるようになってくると、
さすがに毎食銘々に盛り分け、ゆるり落ち着いて、というようにいくはずもなく
必然、慌ただしく口に運ぶその真ん中で中皿鉢がどっしり受け止めるという光景も
度々となってきました。

そんな我が家の食べごとの変化に気付く今日この頃。
今や地元ともいうべき横浜にて、今年も個展をさせていただきます。



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安達 健 陶展

2019年2月2日(土) - 11日(月) *定休日6日
11:00 〜 19:00 (最終日17:00まで)
sumica栖 (神奈川県横浜市中区)

毎日使いたくなるうつわ…。
伊賀地方の原土をていねいに精製して作られた、
土の味わいが感じられるシンプルなうつわです。
和も洋も受け止めてくれる
新鮮な感覚をお楽しみください。




いわゆる和食器としてフレーミングされがちな僕のうつわ群に
「和も洋も」というニュートラルな感覚を見出してくださった店主さん。
そのご期待にも応えるべく、
今回は中くらいで、盛りどころがやや広い、汎用性の高い器をいつも以上に充実させて、
緑、淡緑、黄や茶など、灰釉ものの定番から、新作もいくつか発表予定。

なお今回の装花は久しぶりに小林真夕さんにお願いしました。
きっとsumicaでも素敵な空気を形作ってくれるはずです。
それも大きな見どころ。


さて僕の在廊は
息子の誕生日にして展示会初日の2日、そして3日、9日、10日、11日、の五日間。

山下公園に中華街、KAAT(神奈川芸術劇場)に赤レンガ倉庫 etc.
ギャラリーは冬のお出掛けに最適な街にあります。
ぜひぜひお出掛けください。


よろしくお願いします。
# by aji-kyuu | 2019-01-25 22:44 | 案内 | Comments(0)
酒を愉しむ
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にっぽんの暮らし 展 2019 〜お酒をたのしむうつわ〜

2018.12.27thu - 2019.1.6sun (会期中無休)
11:00-19:00 (12/31,1/1-2は18:00迄)

◆会場 代官山T-SITE GARDEN GALLERY (東京都渋谷区)
◆企画協力 うつわ謙心

安達健(陶)/安西淳(漆)/池田麻人(磁)/岡崎慧佑(陶)
片瀬和宏(陶)/岳中爽果(陶磁)/森本仁(陶)/望月万里(陶)




今年も残すところひと月切りました。
毎年恐ろしく増すスピードではありますが、実のところ全く同じ間隔で刻まれるこの年の変わり目。
ここ数年はこの企画と共に過ごさせていただいています。
昨年企画に引き続き、テーマは「酒器」


世界中に数ある酒の中でも、日本のお酒「日本酒」はその周縁のものごと含め、
とても特異なもののような気がしています。

一言に日本酒と言えど、千差万別。その幅はともするとどこまでも。
味わい、香り、舌ざわり、アルコールの度数などはもちろん、
どう飲むか、いやどう注ぐか、
温度は?器は?
正直面倒なくらいに、気になる要素が細かに多過ぎて
それゆえいつまで経っても不定形。常につかみきることができない、
そんな、酒。

だからこそ古来より人は日本酒に神を見、夢を見、それで遊び、それに溺れた。

一方で、その日本酒をいただくことそのものも、
儀式の場では神とのコミュニケーションであったり
宴会の場では仲間とのコミュニケーションであったり
はたしてきたツールとしての役割もまた、唯一無二な特殊性を負っていたわけで
結果、今もって和文化の到るところにそのにおいを嗅ぎとることができるのです。

そんな深遠で、また濃密なお酒の文化の一端を、器の立場から担いたくて
この数年、時に自身で、時に勉強会の中で、少しずつ少しずつ学びを得、積んできました。

その成果をどこまで発信できるかは分かりませんが、
少なくともこの気概だけはご覧いただけるものとなりそうです。

日本酒のための器。
そこに特化した展示会です。


会場となる代官山T-SITEさんGARDEN GALLERYでは我々のほか、プロダクトもの雑貨や食品などを集め
「にっぽんの暮らし」と題された催事が大々的に開催されます。
年末年始という気忙しい頃ではありながら、
もちろんマニアックな雑誌や専門書も揃う蔦屋さんでもありますので
一日をゆったり過ごすにはむしろもってこいな場所だと思います。


安達は初日27(木)、年明け5(土)、6(日)の三日間在店して、
その場でもって酒器のあれこれをお話ししたいと思っています。


どうぞよろしくお願いします。



# by aji-kyuu | 2018-12-11 21:00 | 案内 | Comments(0)
猪駆けず
いつもより少し遅く、外水道で手を洗う時の水の冷たさが際立ってきました。
足指の霜焼け第一陣もやってきました。

そうそう気づけば明日から12月。
師が走り始めます。

いろいろと思うところも多く、またなんやかんやと差し迫ってくる気のするこの季節。
今年を振り返り、来年を見遣る。

平成最後の31年。
2019年。
上半期の予定が出てきていますので、お知らせしておきます。

ホームページ 展覧会予定 をご覧ください。


新たな年は何が終わり、何が始まり、
我が身、社会にどのようなことが起こるのでしょうか。
期待を胸に、
そのうねりに時に身を任せ、時に抗い
慌てて駆け出すことなく、
一足一足、踏みしめてまいりたいと思っています。


よろしくお願いします。




# by aji-kyuu | 2018-11-30 19:53 | 案内 | Comments(0)
和食器の哲学
秋の行楽シーズン。
観光地に限らずそこかしこで、様々なイベントが催されていますが
こちらでも、展示会シーズン。

連日のお知らせになります。
今回はまた少し趣向を異にする展示会です。


かれこれ五年前の2013年、愛知県瀬戸市を拠点に立ち上げられた「うつわ」の研究会があります。

新道工房・宮本茂利を代表とし、陶磁器作家を中心に木漆、ガラスの作家も参画。
年齢、キャリア、活動地もそれぞれの者がひとところに集い、
「うつわの基本の『き』を改めて探る」ことを主眼に会合を重ねています。

僕安達も当初から参加。

時期により濃淡はあるものの、
ふた月に一度ほど、専門家のレクチャーや、資料収集と整理、作家間のディスカッション、料理屋での実使用体験会などなど
その折々にテーマを設定して、集まれる者で取り組んでいます。

その基が旗揚げ時から主だったテーマとして据えていたのが「懐石の器」、中でも「向付」です。

昨今の家庭での食事は、外食産業の影響や、食住の相対的軽視による過度な効率化によって大きく変容しています。
その中で脇に追いやられ、風前の灯となりつつあるのが和食”文化”。
世界遺産登録されるくらいに、しいて守るべき希少な対象となっています。

ひとことで和食文化といってもその表れは種々方々。
歴史的な積み重ねによって血肉化、身体化しているがゆえに
じゃあ、なにがどう?と訊ねられるとぼんやりしていて語りにくい。

それは、和食文化を下支えしているはずの我々うつわの作家にとっても同様でした。
おぼろげに、けれど確かなる危機感を覚えつつも、どうにも手に負えない大いなる課題。

その折、ひとつの方法論として「思想哲学はフォーマルな場において極まり、先鋭化する」との新道工房・宮本氏の持論でもって
日本の最もフォーマルな食事「懐石料理」を見直し、掘り進め、ひいては和食文化を掴み、言語化していこう
そうした蠢きが瀬戸で起こり、その試みが基(もとい)となり、主要テーマ「向付」を設定するに到ったわけです。


以降約五年、
いろいろなアングルから迫ってきた和食器のエース「向付」にギュッと焦点を絞った展示会を開催します。



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初冬の向付 展 〜うつわ勉強会基(もとい)

2018.11/14wed-19mon (会期中無休)
12:00-19:00 (最終日17:00まで)
うつわshizen (東京都渋谷区)

安達健、片瀬和宏、新道工房、竹下努、中西申幸、橋村大作、松永真哉
賛助出品:名古路英介




懐石、向付と聞くと、高尚だとか、敷居が高いという印象を持つ方も多いかとは思います。
もちろん、今回は向付展ということなのでおそらく出品物の八割がたは「特殊」な器。
いつもどこでもだれにでも、という汎用性よりは専用性の強いものが多いでしょう。
用途幅が狭いゆえに、家庭では使いにくい。
ただ、そんな特殊な器に込められているのは、言わば普遍的な人の心。
誰もが当たり前に持つ、人を、自然を、そのひと時を想う心。
難しい理屈などではありません。

そういった柔らかな心は、食卓という現場にややもすると冷たい理ではなく、きっと温かな情をもたらしてくれるはずです。


八名が八様に表す心をぜひご堪能ください。

なお本展はその性質柄、出展作家の解説を聞きつつご覧いただくのがお勧めです。
在廊予定は以下。

14(水) 安達、橋村
17(土) 竹下、中西
18(日) 安達、宮本

よろしくお願いします。


この会期に先立ちまして、先月よりうつわ勉強会基の名義でInstagramも始めました。
motoi.utsuwa

合わせてお願いいたします。



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      しらすと蕪の奈良漬和え
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      かぼちゃと茸の醤油煮
# by aji-kyuu | 2018-11-08 23:40 | 案内 | Comments(0)