食べる楽しみ、盛る楽しみ
早くも一週間が経ちまして、ようやく引いて見ることができてきたような気がします。
先日、年一度の個展でお世話になっている街、石神井公園にて開催したイベント
「盛る楽しさをつたえるお話とお食事の会」が無事終了しました。
お運びくださいました皆様、ありがとうございました。

展示会で伝えたかった「器を使う」という楽しみを、よりじっくり、目に見える形で表現しようと昨年始めたこのプロジェクト。
2回目となった今回は僕の他に田中大喜さんという作家さんを招いて、
その二人の器に、お馴染みたべものやITOHENさんのお料理を盛り付け、
機能性の陰に隠れがちな、器の演出性にスポットを当てました。

日々の生活に合理性が必須なのは言うまでもないことですが、
たまにふと一息つくように、日常に段落を踏む、食卓にアクセントを放り込む、
それは時に手間や面倒をかけることになるのだけれど
だからこそ生まれる精神の豊かさ、心の余裕、
翻って、日常への丁寧なまなざし。
そこに、より良く暮らすよすががあるように思っています。

そんなことがこの会にて伝わっていれば幸いです。


当日ご参加いただいた器継ぎ亜沙さんが今回の様子をスライドショウにまとめてくださいました。
ご興味ありましたらぜひご覧ください。

スライドショウ


亜沙さんは欠けたり割れたりした陶磁器などを漆を用いた技法でお直しする方。
古くからある「繕う」という思想を今に伝えています。

大切な器が可哀想な状態で眠っているという方は、ぜひご相談してみると良いと思います。
もとの通りどころか、新たな魅力も加わってさらに愛着が持てるものと育つはずです。


さて、石神井公園knulpAAさんで開催中の個展も会期中盤となります。
年一回きりの東京個展。
ものにより完売も出てきておりますので、お選びになりたい方はお早めにお越しください。

よろしくお願いします。



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# by aji-kyuu | 2018-09-16 21:28 | 考える | Comments(0)
仕舞われたその姿
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安達 健 陶器展

2018.9.15(sat) - 24(mon)
11:00 - 19:00
knulpAA gallery(東京都練馬区)

*19(wed)休み
*最終日は16:00終了




 これほどに長く濃密な一年があったでしょうか。
僕の身体に著しい変化はなかったものの、僕を取り巻く生活環境には
全く異なる状況が生まれ、新しい種々様々が到来しました。
 そんな中、思いのほか転換なく調整程度に刻んできた制作のリズムと
相も変わらない工程、仕上がってくる陶器の一見してなんらの違いも見当たらない有様に
幾分ギャップを感じつつ、本展に向かいます。

 ともあれ間違いなくターニングポイントとなる本年knulp展。
ここ数年力を入れてきた「ちょっといい日」の器たちに加え
7年前にここで発表し始めた頃の心持ちを思い返しながら、
日々に親しい器たちを意識して揃えようと考えています。

 ここに何かが映るのだろうか。
knulpに並んだ時、進化でも退化でもない、微かな変化が
見えてくるのかもしれません。


安達在廊日
9/15,16,17,21,22,23,24


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 気のおけない友人たちと我が家での食事。
棚に重なるすがたのまま真ん中に積んで、「すきにとってー」。
方々手が伸びて取り分ければ、テーブルは途端華やぎ
場に和やかな団欒が始まる。


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 大切なあなたと今日も向かう食事。
箱から持ち出してきて二人の間に銘々すえると、「今日は何の日?」。
今日はね、で始まる会話に、わずかばかりの緊張感。
いつもと違う、ただそれだけで運びだす快い時間。





cooked by ITOHEN photographed by TAKEHANA Yasushi written by ADACHI Takeshi



★9/3 追記★
下記事『盛る楽しさを伝えるお話とお食事の会』、ご予約にキャンセルが出ました。
数席空きましたので、この機会にぜひ!

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# by aji-kyuu | 2018-09-03 01:02 | 案内 | Comments(0)
食を楽しむために
ようやく、ようやくにして夏の終わりが、
暑さの底が見えてきました。

蝉から虫へと宵に受け渡される、そんな初秋の音。
一方で秋といえば、食の楽しい季節。
夏の青臭く張り詰めたものとは違った、しっとりたわみと甘みを含んだ野菜たちが顔を見せ始めました。

そうした、これからの実りの季節をさらに楽しむために、今年もイベントを企画しました。



盛る楽しさをつたえるお話とお食事の会

日時:2018年9月8日(土) 17時〜19時

会場:たべものやITOHEN(練馬区石神井町2-13-5)


【参加費】
4,500円

【お申込先】
knulpAA
URL:www.knulp-a1.com/knulpgg/
メール:info@knulp-a1.com
電話:03-3996-8533
*参加者のお名前、人数、ご連絡先を明記してください。 
 ←席数残りわずかです!


第一部 《お話会》
二人の陶芸家 安達健さんと田中大喜さんによる普段の食卓が少し楽しくなるトークイベント。
作家ものの器の扱い方や楽しみ方。向付という器をテーマにうつわ作家から見る「盛ること」についてお話します。

第二部 《お食事会》
普段ワンプレートランチを提供しているITOHENが、安達健さんと田中大喜さんのうつわに合わせて仕立て直した易しい懐石膳をご提供します。



企画主である僕安達が、このイベントに際して寄せた言葉です。


 食器はお料理をつつがなくいただくための道具ではあるけれど、
その実、当の空間や時間を彩る大切な役回りをも果たします。
日頃代わり映えのしないお料理を、時節、場所、相手に合わせいかようにも変じその場を演出してくれます。
そうした器の演出性に着目すると、食卓がさらに豊かな舞台となるはず。
 「暮らすこと」とはなにも生活を理に沿わすだけに向かうものではありません。
日々の中にあるゆらぎ、生活の機微をこそ慈しむ。
するといっそう「暮らすこと」は「生きること」になるように思うのです。
 本会では、そういった食器の在り方を、食器の作家であるとともに器づかいでもある二人の意識から掘り出し、
そこへ”いつものおかず”ITOHENのお料理をトレースすることで
食の場の明日、日常のまた一つ向こうを指し示したいと思っています。




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# by aji-kyuu | 2018-08-29 22:50 | 案内 | Comments(0)
現象と光景
僕安達が十数年来、なりわいとして作る陶器は
卓上の道具でありながら、どうやらそこに留まらない力を有しているようです。
積み重ねられた膨大な生きものの時間がもととなり、
食べることから、より良く生きることへとひろがり、つながっていく。

「やきもの」であり「うつわ」であるということ。
本企画では、三つの異なるアプローチから陶器の始まりと行く末を見つめます。


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安達 健 × 庭禾
「やきもの」と「うつわ」について
noon dinner, work shop, and exhibition

2018.7.21sat - 27fri


山水ラボラトリー(愛知県瀬戸市)



この梅雨が明けると、今年も夏がやってきます。

滔々とした川音を耳に、
その流れにかかる細く赤い橋、
木々のアーチを抜け、
かつての薪窯を横目に、
山小屋風の古民家に入る。

以前ギャラリー運営やイベント主催などで関わりの深かった愛知県瀬戸市の山手に、
物語の匂いに満ちた、素晴らしいロケーションの食堂があります。

当時から仲良くしていただいていたその食堂、庭禾さんとこの度三本立ての企画を催します。


phase1としてまず、『庭禾の昼食会』

普段食堂で提供する、豆雑穀を中心としたオーガニックプレートランチを
この日限りの献立にてコースランチに仕立て直し、
安達健の器に盛り込んでお楽しみいただきます。

◼︎ 7/22sun 11:30 - 13:30
◼︎ 7/23smon 11:30 - 13:30

各回限定10席 ★ 7/11 まだ若干のお席の余裕があるようです。この機会にぜひ。
完全予約制 ¥4,000

昼食会に関するご予約、お問い合わせはinfoアットniwakalife.com(庭禾)まで。


phase2『山水ラボラトリー焼ワークショップ』

やきものの始まりは野焼きの土器でした。
身の周りに、ごく当たり前にある、素材と言うのもはばかられるような材を
山水ラボラトリー敷地内から採取して、それらを様々に利用して土器を作ります。
いちから始めて、仕上がりまで通す、三日間に及ぶワークショップです。

[一日目] 7/24tue 10:00 - 15:00 土掘り・道具探し・成形  *軽い昼食付き
[二日目] 7/26thu 10:00 - 15:00 窯作り・焼成 *軽い昼食付き
[一日目] 7/27fri 10:00 - 11:00 窯出し・作品引き渡し *この日のみ不参加でも可
全日山水ラボラトリー内にて

定員10名 小学生以上に限る ★ 7/6 定員に達しましたので、募集を〆切ました。ありがとうございました。
完全予約制 ¥4,500(自作品お持ち帰り、昼食代込み)

ワークショップに関するご予約とお問い合わせはajikyuuアットgmail.com(安達)まで。


phase3『安達健 陶器展』

東海圏での展示会としては2016年以来、4年ぶりとなりました。
定番の灰釉、長石釉ものを中心に、今回昼食会で使用するような形変わりのものも取り揃えて
ここ数年の器作りを俯瞰していただけるようなつくりにするつもりです。

7/21sat - 27fri 全日11:00 - 16:00
山水ラボラトリー内 庭禾



このブログ内でこれまで幾度も述べていますが、
ここ数年は「やきもの」であることと「うつわ」であることを高次で両立させたい、と強く思い、取り組んできました。
その意味は、単に作品としてのハイレベル、高みを目指すということではなく、
陶器がそもそもに内在している価値を、ヒストリー的なところから盛り効果に到るまで、器の作家としてきちんと担保したいということ。
ひとを含めた自然を出発点に、食卓を介して、ひとの生を支えていく。
いまに立脚し、あしたを見遣る時、その営為の重要性は日毎増すばかりな気がします。
本企画はこういった意味で、僕安達にとってはもちろん、皆様にとってもきっと大きな契機になるはずです。


期間中、庭禾は臨時のカフェ営業(昼食会二日間は除く)してくださいますし、
鎌倉の内山史さんより美味しいお菓子も並ぶ予定。
もちろん安達は全日在店します。

夏も盛りの頃となるわけですが、この機会にぜひ瀬戸の避暑地、山水ラボラトリーへ。

よろしくお願いします。



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# by aji-kyuu | 2018-06-25 23:39 | 案内 | Comments(0)
下半期スケジュール
初夏の爽やかさは陰りを見せ、
いくらか梅雨の気配が濃くなってきています、今日。


昨日まで東京都渋谷区で開催しておりました二人展へお越しくださいました皆様、
ありがとうございました。
今回も挑戦に次ぐ挑戦の展示会でしたが、よく受け止めていただけたように思います。
来年同時期にまたこうしてチャレンジする機会を活かせるよう、灰〆の一年、充実させてまいります。
よろしくお願いします。


また、長野県松本市で開催中の個展は、この週末を残すのみとなりました。
とても清々しい空間にて、灰釉、長石釉など僕の仕事全般を展示させていただいています。
そもそもが僕の敬愛する日本料理屋さん。
僕の器と絡ませたコース料理もご予約できます。
この機会にぜひとも。



さて、平成30年も半期が過ぎようとしています。
下半期に予定されている展示会等のスケジュールをアップしました。
HPの「予定」項をご覧ください。

下期も様々に趣向を凝らして、食にプラスにプラスに関わっていきたいと意気込んでいます。

どうぞよろしくお願いします。



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# by aji-kyuu | 2018-05-23 18:52 | 案内 | Comments(0)