![]() ![]() お酒をたのしむうつわ 展 2022.12.1thu - 6tue 11:00 - 20:00 LastDay - 17:00 うつわ謙心(東京都渋谷区) 作家 〈陶磁器〉安達健・井倉幸太郎・伊藤由紀子・岡崎慧佑・菅野一美・岳中爽果・森本仁・矢田久美子 〈錆染〉村上慶子sabi-nuno 〈漆〉佐藤智洋 毎年時期を変えつつも恒例となっている酒器展。 うつわ謙心さんにて、今回は年の押し詰まる季節の中、開催です。 やはりこの企画の魅力はなんといっても、テーマをお酒の器とぎゅっと絞っていながら 多数の作家が居並ぶことで、恐ろしいくらいのバラエティに富んだ展示になっているということ。 当然、それぞれに強いこだわりと確かな力のある作家たち。 テイストがまとめられたような場でも十分に活躍するメンバー。 その中で僕安達は、来たる年末年始に向けた酒器を、と取り組みました。 DM裏面の右から二番目、グレーの徳利形のものはいわゆる「横瓶(よこべ・よこへい)」。 日本では古墳時代の須恵器に見られ、朝鮮半島でも古くから作られている形状。 保育園でリズムの教室に取り組む息子には和太鼓に見えるようで大喜びでしたが 作る父ちゃんには、むしろ打ち出の小槌のイメージ。 お酒とともに幸せを振り出す、おめでたい形象。 そして兼ねてより宴の器として意識的に取り組んでいる、差しつ差されつの酒器。 「平瓶(ひらべ・ひらへい)」と重ねの盃。 他、注器に盃、肴の器も少量ながら出品します。 初日の1日(木)に在廊予定となっております。 よろしくお願いします。 #
by aji-kyuu
| 2022-11-28 00:04
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![]() 第12回 堺クラフトフェア 灯しびとの集い 2022.11.12(土) / 13(日) 10時 - 16時 大仙公園催し広場 雨天決行・荒天中止 主催 : 灯しびとの集い実行委員会 後援 : 堺市ほか 公式HP 陶器の作家として、発表を始めた当初は 陶器市やクラフトフェアといった類のイベントに毎年多数出展し、 ついには自分自身で主催する側に回ったこともありましたが、 2015年辺りからほとんど参加することもなくなり、案外に好きだったお客としての来場も ぱたりしなくなりました。 たまたま引っ越しやちょっとしたトラブルで出すタイミングを逸してきた、とも説明できなくはないものの 実際のところは出展しているその現場で受ける違和感が、どうにも誤魔化せなくなった、というのが本音でした。 もともとそういった野外でのイベントと、僕の作る器の相性はお世辞にも良いとは言えず、 年を追うごとに、いわゆるクラフトフェアが全盛に成れば成るほどに、いっそうそのミスマッチは広がるようであったのも一因。 けれどそれよりも、その「場」があまりに祭り化して、日常を発受信する場としてどうにも適切なテンションを保てない そんな気がして、 逆に長蛇の列を形成して、それがまた人を呼んで、とか 集まる人らをさばくのに手一杯で、会話すらままならない、とか そんな様子も端々で見るにつけ、 「ここは僕の居るべき場所ではない」と思ったものでした。 再開のきっかけは倉敷。 すでにイベント出展に意味を見出せなくなっていた中で これまでご縁のなかった地の実行委員さんから推薦をいただき、 さすがにそれまでをも断る理由はなかったので、久方ぶりの出展を決意し、 コロナ禍の中断を挟んで、本年初夏の回にも出させていただきました。 思えばあの頃とお客様の層が変わったのか、単に時代が変わっただけなのか テント下で受ける感触には違いがあって、当時の違和感よりはもっと異なる「ずれ」。 しかもそのずれに対して、僕自身取れる身振りがあるような気がしたものでした。 おそらくは何よりもまず歳をとった自分こそが変わったのだろう、と。 眼前にある捻れを正し、もつれをほどく。 そんな、あの場所での新しい役割が見えるようになった、のかもしれません。 正直、その場での売上を立てることにも 新たな販路や繋がりを得ることにも さしたる熱情は湧きませんが、 今日まで全く知り得なかった人と人とが、およそ共通の意図を持って面と向き合うことができるという稀有な場所にて 至近に価値観を擦り合わせ、交換する。 そこにこそ、今僕の出展する意味が有る。 だからできる限り僕の、我が家の、日常を 遠く堺の秋の空の下で、お見せして、 そこに込もる、いち生活人としての些末な哲学やおぼろげな思想を感受いただきたいと思っています。 今お見せできる様々なシリーズの陶器を並べ、 近所の商店で手に入るお惣菜の類を、実際に我が家でやっているように盛り付けるデモンストレーションも予定しています。 同じ惣菜を同じ量感の盛りどころを持つ器に盛り換え、その違いを実感していただいたり、 盛り付けた様子を知りたい器があればそのリクエストに応えて盛り直してみたり、 会話だけではストンと落ちないところを掴んでいただけるような工夫ができれば、と考えています。 天気さえ良ければ‥空に願いつつ 大仙公園のテントの下で、お待ちしています。 #
by aji-kyuu
| 2022-11-03 16:14
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![]() 珈琲をたのしむうつわ 展 2022.9.22thu - 27tue 12:00 - 17:00 LastDay - 17:00 Space(静岡県葵区) 参加作家: 【陶磁器】安達健・岡崎慧佑・萩原将之・村上祐仁・矢田久美子 【木】加藤育子 【金属】小西光裕 【硝子】鈴木努 主催:うつわ謙心 いつもお世話になっている東京渋谷のうつわ謙心さんが毎年静岡で出張開催している企画展。 今回初めて出展参加させていただくことになりました。 テーマは「コーヒー」。 一日に少なくとも三度、コーヒーを淹れる。 家族で僕一人しか飲まないので、一人分をペーパードリップ。 朝目覚めて、階下の台所へ降りてまず一杯。 夕方の宴へのお迎え前、適当なお茶菓子を齧りながらの一杯。 夜ひとりのダイニング。PCを前に目を擦りながらの一杯。 不思議なもので、その時々にコーヒーに求める役割は違って、 起き抜けの目覚ましに、家事と仕事の合間のひと息に、夜中の集中力維持に。 それがどの程度効いているかはともかくとして、 僕の一日にコーヒーは心強い相棒。 人によって、はもちろんのこと、 同じ人でも日によって、時によって、コーヒーの意味は変わるのだから そのコーヒーを愉しむための器は、日頃もっと色々あって良いように思っています。 熱くたっぷり淹れて、デスクの脇に置いてちびりちびり冷めるのを待ちながら飲む。 ぬるく濃い目に少量淹れて、立ったまま煽るように飲む器。 酸味残してすっきり淹れて、食後の口をすすぐように飲む器。 喉を潤す、香りを醸す、違いを味わう、、、 自分のため、あの人のため、お客様のため。 いつもの、いつもではない日の、明日の 珈琲をたのしむためのうつわ。 会期中、カフェスペースにて出品作家の器でコーヒーをいただくこともできます。 安達は初日22(木)、23(金祝)の二日間、静岡まで参じて会場に立ちます。 関東からも関西からも遠いようで近い静岡駅そば。 ぜひお出掛けください。 ![]() #
by aji-kyuu
| 2022-09-15 14:29
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安達 健 展 2022.9.3sat - 9.11sun open12:00 closed17:00 月曜定休 滔々(岡山県倉敷市) ![]() “淡(たん)” サンズイに、ほのお。 相反する要素をくっ付けたようなこの字。 つくりは音を表しているだけで、とりたてて意味は無いようだけれど あえて言うなら、“淡”はまるで私の理想。 冷たいようでいて、なお熱く。 凪いでいるそのうちで滾る、うつわ。 運河のまち倉敷の、滔々と称す空間にて 淡い緑色を呈する器を中心に並べます。 昨年春に引き続き、今年度は秋に倉敷個展の機会をいただきました。 案内状に寄せたテキストにあるように、とにかく水の匂いを感じる街。 穏やかにたゆたう運河はもちろん、 足下から延びる妙なまでの平らかさが、奥底の水面を想起させたり。 そのギャラリーの名は「滔々(とうとう)」。 街に僕が抱く、ぬるむくらいの緩慢な水流とは逆に、 山あいを量も速さも十分に下ってくる躍動感のある様。 滔々さんは、倉敷の美観地区の真の意味での開発と持続を旨とする事業を展開する会社の一翼。 古き良きたてものを活かした一日1組限定の宿を何棟か運営しており、 同時に、それら宿内にしつらえる調度品を担う作家らの展示会も行っています。 このご時世、困難は計り知れませんが そのビジョンとスタンスには共感とともに、尊崇の念すら覚えます。 なお、今回の案内状に掲載されている写真は全て ギャラリー二階に構える日本料理店「Bricole」さんに盛り付けていただいています。 ちょうど体感的にも夏から秋へ移行しようとするこの時季。 夏の鮮やかな色みが、どこかもの寂しく褪せてくる白昼。 夜長の星月。虫の音。 そうした風情をやきものの中に見て、 また、食卓に上るものが徐々にフレッシュなものから煮炊きしたものに移っていく そんな変化をも想像して、 今回の展示品を構成しています。 初日と二日目には遥々横須賀から倉敷の店頭に立つ予定です。 直でなければ話せないこと 語り合う中でしかこぼれ得ないことを交わしたいと思っています。 ご都合つく方は、ぜひともお越しくださいませ。よろしくお願いします。 ![]() #
by aji-kyuu
| 2022-08-25 22:11
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![]() 安達健(陶)・佐川岳彦(竹) 展 2022年7月6日(水) 〜 11日(月) 12:00 〜 19:00 最終日17時まで 会期中無休 うつわshizen(東京都神宮前) 昨年、まだ雨の匂いすら遠い初夏5月に、初めてご一緒した竹工芸の作家佐川さん。 一年経て、今回再びところ同じくshizenさんにて、 まさかの梅雨明けを済ませた青空の下 二人展を企画していただきました。 前回展示の際にも述べたことですが、 竹素材への関心もあり、また佐川さんのお仕事自体への興味もあって この際工房へ訪ねてみよう、 と5月末、栃木県大田原へ車を走らせました。 東京を縦断して、四時間程度。 関東平野が尽きる手前の、広い広い空。 新緑眩しい里の風景。 幹線道路から外れて、これから山へ分け入っていく、その入り口に 素竹庵は、鬱蒼とした木々を背負って在りました。 この辺りにかつていくつも建っていたであろう、いわゆる古民家を利用した工房は 庵と言うにぴったりな風情で そのうちひと部屋、背の高い佐川さんなら伸ばせばおよそ手が届くほどこじんまりした作業場に 竹筒が無造作に転がり、ひごが並び、板壁に編み途上のカゴがかかり、 作業台と思しき分厚い木盤に、小ぶりなナタ。 全くもって想像通りの、簡素な空間。 竹を横にして切り揃え、縦にして割く作業も見せていただく。 しゃがみ込み、立ち上がり、両の手と刃物でキコキコトントン。 そこにはもちろん、細やかな力の具合や、道具や身体の使い方が隠されているのだろうけれど 特別な技や、高等な術はこれといって見て取れず ひとえに外連味の無い、真っ直ぐな およそ創作よりも作業と言うに相応しい、その身振り。 そうしてようやく調えられた素材としての竹ひごを 点と点を結び、積み重ねていくことの途方もない繰り返しでのみ、形を成す。 指先の小さなひと編みが、いつしか全体を立ち上げる。 何とも潔いもの作り。 「芸」という言葉にはあたわない、暮らしの中の「工」の営みが そこにはありました。 まっすぐ、つつましく 「自分のやっていることなど‥」と謙遜される佐川さんのお人柄と相まって 竹という素材と、そこから作り出す行為の真なるすこやかさに 改めて尊敬の念を抱きつつ、南へ南へ引き返したのでした。 同列に並べることに、僕の器は耐え得るか。 そんなプレッシャーを感じつつも、でき得ることをするのみと いつものように土を叩き、練り、焼きました。 また、前回は未完のままに終わった佐川さんとの共作土瓶も届くはずです。 在廊は安達が6(水)、9(土)の二日間。 佐川さんは6(水)のみです。 どうぞよろしくお願いします。 #
by aji-kyuu
| 2022-07-01 14:04
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