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夏の向こう
日毎増していたまとわりつくような湿気。一昨日から急激に高まってきた気温。
ジリリとした日差し。
遠くに聞こえる蝉。

ようやく訪れた夏です。


この数年、イベント出展などでご縁を育んできた西の地で
初めて個展をさせていただきます。


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「安達健」陶展

2019.7.30 tue → 8.25 SUN
10:00 〜 18:00
定休日 毎月曜日

うつわ楓 (香川県丸亀市)



瀬戸内海に面する中讃地域の要所丸亀にて、四国における初個展です。

やはり香川でのイベント時に出会ったのがご縁で、数年を経て繋がりました今回。

四国らしい平らな見通しに、ぽこっぽこっと小山が目に入る幹線道路沿いに
ガラス張りの平屋にて美容室と空間を共有するかたちで構えるうつわ屋さんです。

なかなか機会のない西方での展示ですので
現在取り組むいくらかのシリーズを、定番化している変形のアイテム中心に並べる予定。

ただ、画像で気づく方もいらっしゃるかもしれませんが
緑灰釉としているものの焼きを、これからの季節に合わせ茶系に寄せていまして
それが今回の取り組みの一番のポイント。

夏の向こう側。
まだ見える気配はしようもないですが、
やがて訪れる秋に想いを馳せ、窯と遣り取りしてみました。


安達は8月3、4日の二日間横須賀より在店に駆け付けます。
この両日とも、僕の器にて「極上煎茶」を体験していただくイベントを企画していただいています。
美味しいお茶の淹れ方はもちろん、器の性質によって変わる茶味をお伝えできれば幸いです。


この時期瀬戸内では芸術祭も開催中。
ぜひぜひお出掛けください。


# by aji-kyuu | 2019-07-26 06:47 | 案内 | Comments(0)
記憶から記憶へ
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安達健
記憶媒体

2019/6/22 SAT - 6/30 SUN
12:00 - 18:00
会期中無休

Quwan (大阪市浪速区)



大阪で数年前に開かれたお店、Quwan
僕と同年代のご夫婦が営まれている「うつわや」です。

一昨年お会いした時から互いに共感し合える部分が多くあり、
また互いの活動や思考そのものに興味を抱きあい、幾らかのやりとりを重ねてきました。

そういった下地のうえで、この展示会を催します。


今回も先月の渋谷展と同じく「灰〆」というシリーズに絞った展示となります。

この灰〆、耐火度の高い陶土の表面を灰で焼き締めるというもの。
一見すると御影石のような特異な質感から、特殊なやきものと思われがちですが
僕の他の仕事と同様に、その工程は到ってシンプル。
土の性質を感じ、そこへ歩み寄るスタンスで造形を、焼成を選び取り、陶に結んでいく行為。
たまたまあの日出会った土が、灰〆になることを知っていた、それだけのこと。

ただその見慣れない印象ゆえ、多くの受け手の意識は表層にとどまりがちであったのも事実で、
それを避けたいがために極力簡素な、それでいて土の性を抑制しない造形を求めてきたのですが
Quwan三好さんは、始めからそのファサードを軽々と踏み越え、深みに潜って来てくださいました。

その先にこそ、本当の魅力がある、と。


以前にも述べましたが、正直灰〆に絞る展示はリスクも大きい。
誤解を生みやすいシリーズではあるのです。
この方々のお力をお借りできるのなら、との大阪灰〆初個展です。


せっかくですので、さらに長くなってしまいますが
店主達が編んでくださったイントロダクションがあるので、ここにも転載させていただきます。
自分以外の方が自身の言葉以外の言葉でもって自身を語ってくださるのは、
照れ臭いながらも、とても有難いこと。
以下是非ご一読ください。


脈々と受け継がれる記憶は
其の形を媒体とし在り続ける。
手の中、日々の生業、意識の先に。

安達健さんは1983年生まれ、武蔵野美術大学で映像メディアを専攻し同時期から陶芸を初めました。
懐石の器を研究し料理の盛りどころが意識された器は、料理が美しく見える食卓の器として定評があります。
そんな作品群の中に灰〆(はいしめ)と呼ばれる器があります。
灰〆はコンクリートや石のような外見であり、ただ存在することを是とするような佇まいの器です。
今展ではこの灰〆の器に焦点をあて彼の器の魅力に近づきます。

土を精製する中で様々な事象と出会うと語る安達さん。
それは土の中に紛れ込んだ草木や生き物、時には新たに芽吹こうとする種子であったりします。
一つ一つに意識を向け、土に記憶された情報を読み解く。
そうした膨大な情報、色形、性質はもちろん、癖や素材のエゴまでを抱え、違った形に映し変えようとする表現こそが
安達さんの器の魅力だと考えます。

灰〆の器には一般的には単体で使用しない陶土を使います。
癖のある土は熔けた釉薬を吸収し石の様な姿へ変容します。
灰〆は薄弱をよしとせず、実直でまっすぐ。私達が歩み寄る必要がある器なのかもしれません。
それは土が安達健を媒介し情報を具現化した形、多くの記憶を内包した確かな器の姿をしています。
食卓の器を含めすべての作品は同様のプロセスを経て形を与えられているはずです。
それが表層にまでより顕著に表れるのがこの灰〆なのです。

器という媒体に記憶された情報は私たちの感性を深く刺激してくれます。
安達健さんの器をぜひこの機会にご覧ください。



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安達在廊日 22(SAT), 23(SUN)




# by aji-kyuu | 2019-06-12 07:25 | 案内 | Comments(0)
下半期展示会等スケジュール
いよいよ夏を思い出させる、一足早い日々がここ横須賀にもやってきました。
なんだか毎年苦慮する梅雨のことなど忘れてしまいそうです。


先日まで渋谷で開催していました二人展も無事終了。
お越しくださいました皆様、ありがとうございました。

自分なりに挑戦ができ、その反響も良しにつけ悪しにつけいただけた今回。
次に、来年に繋がるヒントとモチベーションを育むことができました。


この仕事のハイシーズンとなる今月を過ごすと、一般的には多少の落ち着きを見せる時期になるはずではありますが
お陰様で今年はこの先に初めての地域での展示会が続き、
また秋の慌ただしいシーズンへと雪崩れ込みます。

2019年下半期のスケジュールを更新しましたので、ご確認ください。

2019年下半期 展覧会予定


気付けば今年も折り返し。
これまで続けてきたこと、新しく始めたこと、
幸いにして折り重ねることができています。
有難いこと。

弛まず一糸一糸編み上げていきますので
どうぞご注目のほど、よろしくお願いします。



# by aji-kyuu | 2019-05-25 23:29 | 案内 | Comments(0)
卓上に空間を立ち上げる
明日、いよいよ倉敷入り。
安達健の陶器の世界をぐるり一周お見せするつもりで参じます。
ぜひ覗きにいらしてください。


倉敷からとって帰って翌週木曜からは、ここ数年力を入れている灰〆展。

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安達健(灰〆)
フクオカタカヤ(komorebi)
二人展


2019.5.16THU - 21TUE
11:00 〜 20:00
LAST DAY - 17:00

うつわ謙心 (東京都渋谷)



先日十周年を迎えた渋谷のうつわ謙心さんにて
3年目となる二人展です。

毎度書いておりますが、
「灰〆」と呼んでいるやきものがお客様の食卓で、料理屋の厨房で活躍の場をいただいているのは
ひとえにうつわ謙心さんのお力があってのこと。
直接に間接に、この少し変わった器を作り続ける機会と勇気をいただいております。

そんな器屋で、今回また新たな挑戦をさせていただきます。

灰〆というシリーズは、他の陶器とさしたる違いのない工程を踏んでいながら
利用する素材が(土が)若干変わった性質を持っており、
それを最大限に前面化するための取り合わせを僕自身が選んでいることから
現在巷で目にしやすい陶器の中では、あまり見られなかった質感を実現しているものです。

そういった特徴は翻って見れば、陶器としての、食器としての多少の制限を受けるということ。
そのため、これまで作る器の形状の多くは板状、箱状のものでした。

灰〆以外にも多様な食器を自覚的に作っている僕としては
この制約は正直とても苦しいもの。

そんな今回、事前に謙心さんからいただいた課題に向き合う中で
このシリーズの最適解のようなもの、考え方を見出せた気がしています。

普段から述べている盛りどころ、器の空(うろ)の部分。
そこをどう形取ろうか、と。


まだまだ途上ではありますが、灰〆に新しい光が差してきたように
我ながら思っています。


灰〆シリーズに絞った今展。
お相手してくださるフクオカさんもまた、振り切った造作を見せてくれます。

僕安達の在廊は初日16(木)、18(土)、19(日)の三日間

うつわについて、やきものについて、
知りうる限りを解説します。

よろしくお願いします。



# by aji-kyuu | 2019-05-10 17:03 | 案内 | Comments(2)
山瑞々しく、海碧々と
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Hayama・
北欧・
暮らすもの 展


5月2日(Thu) - 5日(Sun)
5月16日(Thu) - 19日(Sun)
11:00 〜 17:00 Open
at plus eitch (神奈川県葉山町)

[作家・ブランド]
カリン・カーランダー (デンマーク)
インゲヤード・ローマン (スウェーデン)
Hirahara Aiko
安達 健
神永 匡崇
コスタボダ (スウェーデン)


+Hは葉山一色の高台にある小さなスペースです。
北欧の素材からこだわったリネン・ガラス。
葉山近郊で活躍する作家の陶芸・木工・モビールなど、
普段の暮らしにまつわるこだわりのものを揃えました。
日本の工芸品は今回のために丁寧な手仕事で作られています。



葉山の最も葉山らしい一色に新しいスペースがオープンします。

ここのオーナーさんと初めてお会いしたのは、もうかれこれ5年近く前のこと。
人づてにご紹介いただき、時に展示会などでお顔を合わせお話を重ねてきました。
長く温めていらっしゃった場所がいよいよ開かれるということで、お誘いいただいた今回。
僕自身とても楽しみにしています。

これまでお付き合いしてきたお店や店主さん方とはまたちょっと違った背景を持っていらっしゃり
思い描いておられるビジョンもまた、違った像を映しているように感じられ
僕の作るものの中の新たな側面をライトアップしてくれるのではないか、と期待しています。

今回、この季節の葉山を巡る一大イベント「葉山芸術祭」に合わせ企画された展示会では
オーナーさんの縁深い北欧ものと、数名の近隣作家のものとがコーディネートされるとのこと。


器好きでなくとも、暮らしを丁寧に紡いでいきたい、と思う方は
ぜひこの新緑眩しく、海風柔らかい季節に葉山へおいでください。

なお安達は3日夕方までの時間のみ会場にてご説明などさせていただきますので、
どうぞよろしくお願いします。



そしてもう一件。


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フィールドオブクラフト倉敷2019

2019年5月11日[土] - 12日[日]
10:00 〜 17:00 二日目は16:30
倉敷市芸文館前広場(岡山県倉敷市)
公式HP



もの作り文化のまち倉敷の美観地区に隣接する公園にて開催されるイベントに出展します。

こういった大きなクラフトフェアに出展するのは久しぶり。
そもそも四国を除く関西以西で展示することすらかつてないこと。
貴重なご縁をいただきました。

屋外にテントを並べ、様々な作家が自身の仕事を自身のプロデュースしたブースでアピールする。
素材もとりどり、およそ80組の作り手が集うので、もちろん見応えは相当なもの。
かつ、フィールドオブクラフト倉敷では各作家が作品ディスプレイにとどまらず
素材や道具の資料展示のほか、ワークショップや制作実演など、
ものの少し先、少し深みをお見せする工夫を準備しています。

安達のブースでは、「作る」以前の土の展示や、
「作る」以降の「使う」提案としての盛付デモンストレーションを予定。
器をうつわに昇華する方法をお教えします。

二日間限定のイベント。
遠方からお越しいただく価値十分な場となるはずですので
是非是非足を伸ばしていただけますよう。

よろしくお願いします。



# by aji-kyuu | 2019-05-01 06:55 | 案内 | Comments(0)